
全国に系列の病院や献血センターがあり、多くの人に知られている日本赤十字(以下、日赤)。知人が日赤で働いている、同期が日赤出身という看護師もいるかもしれません。
日赤の名前はよく聞くものの、どんな特徴があるか知っていますか?なんとなく規模の大きな病院というイメージはあるけれど、詳しくは知らない人も多いと思います。
そこで今回は、日赤と他の病院との違いや、きついと噂される業務内容について紹介します。
赤十字病院とは?他の病院との違いや特徴

赤十字病院とは、日本赤十字社が運営する病院で全国に92か所あります。地域に根ざした病院として、救急医療やがん治療など最先端の医療を提供しています。
一見すると他の病院と違いはなさそうですが、日赤の歴史をさかのぼると特徴を知ることができます。
日赤は、西南戦争の傷病者を救うため、1877年に設立された博愛社が前身となっています。このような歴史から、「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的としており、世界中にある赤十字社と協力しながら活動しています。
そのため、他の病院と違う点は、災害などの有事の際には国内外問わず出動するということです。
海外では、ジャワ島中部地震における災害救援活動や、発展途上国での保健指導などを行っています。世界中にネットワークがあるからこそできる活動です。
国内では、地震や台風などの自然災害が起こったときに、救援活動を行っています。医師や看護師からなる救護班が全国に約500あり、いざというときに対応できるよう備えています。
また、日赤というと献血ルームをイメージする人も多いと思います。献血ルームは、赤十字病院と同じ日本赤十字社が母体ですが、病院とは別の組織です。献血ルームで働きたい人は、献血ルームの求人を確認してください。
日赤の看護師求人は?給料も気になる!

日赤では、4月に入職する看護師向けに求人を出しています。病院によっては中途採用もあるので、気になる病院がある人は確認してみましょう。
選考方法は病院によって異なりますが、面接や小論文、適性検査などで、他の病院と大きな違いはなさそうです。
次に給与について紹介しますが、初任給は学歴により異なります。
・看護大卒:211,900円
・看護学校3年卒:206,400円
・看護学校2年卒:197,100円
これに、通勤手当や深夜手当などの諸手当がつきます。初任給だけを見ると、他の病院と大きな差はないようです。
ネットでは「給料が安い」という口コミも見られますが、日赤の平均給与は約35万円というデータがあり、安いとは言い切れません。
日赤は公的機関ではなく一般法人企業ですが、「公的医療機関」であるため給与は公務員の給与システムに似ています。そのため、勤続年数が増えるごとに給与がアップします。
年に1回の昇給があり、残業代も基本的には全て請求できます。退職金も、1年目から受け取ることができます。このように、給与に関しては制度が整っているので、安心して働けそうです。
日赤に転職したい!他にはない魅力とは?

病院を運営している組織が大きく、給与も安定しているとなると、日赤がますます魅力的に感じますよね。ここでは、その他のメリットについてまとめました。
・災害救護など、他の病院では学べないことが学べる
上でも紹介したように、日赤では災害時に現地へかけつけ救援活動を行います。
災害時の混乱した状況で、普段通りに看護をするためには、日頃からの訓練が必要です。日赤では、入職後の3年間で救護員として必要な研修のほとんどを勤務時間内で受けることができます。
災害救護で活躍したい人や、キャリアアップを目指したい人に最適な職場です。
・研修システムがしっかりしている
日赤では、キャリア開発ラダーを用いて看護師のレベルアップを図っています。全ての看護師が同じステップをたどるのではなく、1人1人が自分でキャリア開発できるようなシステムなので、なりたい看護師を目指せます。
他には、「幹部看護師研修センター」や「看護実践・教育・研究フロンティアセンター」といった設備があり、管理者や認定看護師になるための勉強ができます。
看護師として常に向上心をもって働きたいという人には、嬉しいポイントです。
・全国に病院があり、働き続けやすい
職場選びのとき、通勤しやすいかどうかは大切なポイントです。看護師は夜勤もあるので、交通の便が悪いとそれだけで働くのが億劫になります。
日赤の病院は全国に92か所あるので、自分の住んでいる場所の近くにもある可能性が高いです。
さらに、女性の場合は結婚などが理由で引っ越しをすることもあります。退職して、今まで築き上げてきた看護師としてのキャリアを諦めるのはもったいないですよね。しかし日赤なら、同じ系列の病院に異動して看護師を続けることができます。
・労働組合がしっかりしている
日赤の労働組合はしっかり活動しており、労働環境改善や賃金アップへの働きかけをしています。日赤の福利厚生が充実しているのは、このおかげという口コミも多くみられました。
・中途採用でも師長になれる
病院によりますが、系列の大学や専門学校出身の人が師長になることが多いです。しかし、日赤では中途採用の看護師でも師長になった人がいるという情報があります。
実力次第で上を目指せるのは嬉しいですし、転職後のモチベーション維持に繋がります。
・有休がとりやすい
日赤は、有休がとりやすいという口コミが多数みられました。お互いが協力し、希望日に休めるよう調整しているようです。
職場の雰囲気が悪くて有休がとりづらいという病院もあるなか、日赤はそのようなことはなく、働きやすい環境が整っています。
日赤での業務がきついと感じる理由

働く環境が整っている一方で、仕事はきついと感じる部分があるようです。
それはどのような場面で思うのでしょうか?
・急性期や重症の患者さんが多く、忙しい
日赤は第3次救急指定病院が多く、他の病院で治療できない重症の患者さんが運ばれてきます。そのため最新の知識や技術は学べますが、業務内容は他の病院に比べて忙しいようです。
・日赤の歴史や理念が独特に感じる
日赤には、設立された歴史から「分け隔てなく人の命を守る」という明確な理念があります。もちろん、他の病院でも命を守ることを最優先としていますが、日赤はよりしっかりと教育されます。
日赤系列の学校出身者は、すでに勉強しているのでスムーズに業務に生かせます。しかし、中途採用者にとっては、その雰囲気や教育体制が独特に感じ、合わないと感じる人もいるようです。
・赤十字関連のイベントへの参加
日本赤十字社では、献血啓発イベントなど様々な取り組みをしています。看護師がこのようなイベントに参加することもあるようで、休日がなくなるという口コミがみられました。
特に育児中の看護師にとっては働きにくいので、日赤には若手とベテラン看護師が多いようです。
日赤に中途採用で入るには?

日赤は、働きながら災害救護が学べる貴重な職場です。また、労働環境や福利厚生が整っており、安定した職場を求めている人には適しています。一方で、業務の忙しさや教育体制など、きついと感じる部分もあるようです。
日赤は全国に病院があるため、病院によって情報が異なることがあります。詳しい情報を得るためには、転職サイトを利用するのもひとつの手段です。
病院の求人情報はもちろん、どんな師長なのか?雰囲気は良いか?など内部情報も教えてもらえます。面接前に、職場の雰囲気を教えてもらえると入職後のミスマッチが減ります。
また、日赤の中でも人気な病院は求人自体が一般公開されていないことがほとんど。転職サイトの非公開求人からしか応募できないことも多いんです。
日赤の中でも行きたい病院がある!という方は、ぜひ転職サイトでチェックしてみて下さい。
【PR】親身な相談:レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
実際に働いてみないと分からないような情報も、転職エージェントから教えてもらえることもあります。ぜひ利用して、満足できる職場を見つけましょう。
《この記事を書いた人》
看護師歴7年のひとみです。自分のライフスタイルに合わせ、看護師としての働き方を変えてきました。
転職、派遣、パートなど色々やった体験を、ここではお伝えします!