全国に560万人以上いるリウマチ患者。
関節リウマチだけでも、年間15000人が新しく発病しているともいわれています。
その一方で、早期の発見や治療開始で、その後の経過が格段に良くなることも明らかになってきました。
リウマチの早期治療のために、リウマチ科を標榜科とする医療機関も増えつつあり、リウマチ科看護師のニーズも高まってきています。
リウマチ科看護師として活躍する
・メリット
・デメリット
・入職時の注意点
をまとめてみました。
目次
リウマチ科看護師のメリット
患者に向き合った看護ができる
リウマチは長期療養が必要になる病気です。
筋肉や皮膚など症状の出る箇所や痛み方が異なるので、一人一人にじっくり向き合った看護をしたい方に向いている科です。
部署異動が少ない
リウマチ科看護師は専門性が高いため、人事異動が少ない傾向にあります。
給料が比較的高い
リウマチ科がある医療機関は、総合病院などの規模の大きな病院に設置されている傾向があります。
医療機関自体の給料ベースが高めののため、一般の病院よりも収入が多くなりやすいです。
残業が少なめ
リウマチ科は、受診できる人数が限られているため、予約制にしている病院が多いです。
慢性的な患者さんが多いので、急患が運び込まれることも少ないのも特徴です。
ゆえに残業が少なく、定時に帰りやすい職場が多いです。
また、急変も少ないので、比較的落ち着いた環境で仕事ができます。
リウマチ科看護師のデメリット
完治が難しい
リウマチは、長期間療養しても完治は難しい病気です。
完治したことに喜びを見出している方には向かない科です。
体力的に厳しい
身体が動かせなくなった患者さんもいるために、寝返りやトイレ介助なども看護師の仕事になります。
体力的にきつい作業が多く、古武道を活用した介護術が苦手な方や腕力がない方には負担が大きな職場です。
薬に関する知識が求められる
リウマチは薬での治療がメインになります。
関節だけでなく、筋肉や皮膚など、使用される薬剤の種類は多岐にわたります。
薬の効能や効き方、副作用など、薬に関する質問を受ける機会が多いでしょう。
ケアを円滑に行うためにも、専門性が高い薬の知識を広く身に付ける必要があります。
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リウマチ科看護師になるには
専門性が高いリウマチ科ですが、未経験やブランク看護師、新卒看護師でも入職することは可能です。
ケアの性質上、体力のあるスタッフを求める医療機関もあります。
仕事をこなす上で勉強しなければならないことは沢山あるので、研修制度が充実している医療機関を選ぶことが成功のカギになります。
また、リウマチ科看護師としてステップアップを目指すのならば、資格を取得するという方法もあります。
リウマチケアに関する資格として、最近注目されているのは「リウマチケア看護師」という資格です。
「リウマチケア看護師」とは、正式名称「日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師」のこと。
リウマチケアに精通した看護師に与えられる認定資格です。
認定されるには
・看護師として直近の5年間で通算3年以上リウマチケアに従事している
・指定の教育研修会に出席し、20単位以上取得
していることが条件となります。
認定看護師は現在、約1,500名で、年間400名程のペースで増加しています。
リウマチ看護のプロとして登録することで、転職の際にも有資格者として有利になるでしょう。
リウマチ科看護師として入職する際の注意点
患者さんに寄り添うことが必要な反面、好待遇なリウマチ看護師ですが、入職するにあたってネックになることが何点かあります。
1.求人数が少ない
専門性の高さゆえに設置している医療機関が少ないからです。
しかし、国立病院などの大病院に入職するチャンスでもあります。
2.職場の雰囲気
リウマチ科看護師は、異動があまりない部署です。
ゆえに職場環境が悪くても、人事異動で乗り切ることが難しくなります。
入職前に、職場の人間関係や雰囲気などのリサーチが必須になります。
3.仕事内容
一般のクリニックにあるリウマチ科の場合、リウマチで通院している患者さんが少ないことがあります。
リウマチケアをしたくて入職したのに仕事内容が全然違うというケースがあるので、仕事内容や患者さんの割合についても事前に聞いておくことが必要です。
4.研修制度が充実しているか?男女比は?
介助中に腰を痛めたりすることがあるので、男性看護師を積極的に採用して協力できる環境にあるか?も大切なポイントになります。
リウマチ科看護師として活躍するためには、事前に沢山リサーチする必要がありそうですね。
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男女比や研修制度、職場の雰囲気や求められるスキルや業務内容にも精通しているので、気になることは何でも聞いてみてください。
もしかすると、人気の大病院でリウマチ科看護師として活躍できるかもしれませんよ。
この記事を書いた人
こんにちは!現役看護師のサチエです。
私、15年働いている中で8回転職をしました。失敗ばかりでしたが、その経験を元に職場環境のが良い病院求人の探し方を見つけたので、こちらでお話しさせていただきます。