初めて就職をして慌ただしい日々を送っている新人看護師の人へ
プリセプターと相性が合わなくて悩んでいて、今後の仕事に不安がありませんか?
我慢をして続けていれば、とか、もっと知識や技術が身に着けば、とか思ってがんばっているかもしれません。
ここで少し力を抜いてプリセプターとの付き合い方について考えてみましょう。
他の誰でもない、自分のこれからを納得できるためのヒントを紹介していきます。
プリセプターと合わない!その原因は何?
プリセプターと合わない!と思うことはいろいろな場面であると思います。
そのときに大切なのは「なんで?」と考えることです。
原因を知れば対処の方法を考えることが出来ますよ。
①プリセプターに話しづらい
単純なようで難しいのがコミュニケーションです。
看護の世界では下が入ってきたらもう先輩、という他の職種よりも特殊な面があります。
社会人二年目でも何でもできる先輩に見えてしまうんですよね。
三年目以降なんてベテランの域に見えます・・・(>_<)
だから、こちらから話しづらいし、プリセプター側も新人はより未熟に見えてしまいますからちょっとしたジェネレーションギャップも感じやすくなってしまうんです。
そうするとお互いに「合わないな」と感じやすくなります。
②指導がとんちんかん
「そこはわかってるのに・・・」とか「なんでそんな説明を??」とわけがわからない指導をされる人もいるでしょう。
わかってるところを説明されると知りたいことを教えてもらえないですし、とんちんかんな指導をされるとついていけません。
それは間違った評価にもつながる上に指導の方向がずれていくので結果的に「合わない」と感じます。
③プリセプター以外の人の指導の方がうまくはまる
多くはプリセプターとダブルで勤務かと思いますが、次第に他の人とも組むようになると思いのほかに指導も分かりやすく、自分もうまく勤務がこなせた、ということを経験するかもしれません。
そうすると、プリセプターとは合わないのかな・・?と違和感を感じることでしょう。
④ほめられることがない
新人として入職をして、生活の変化から覚えることや技術の習得など日々頑張ってきていると思います。
でも、ひとつもほめてもらえないということは頑張りが伝わっていない、つまり成長を感じられず認めてもらえないと言うことで自信も無くしてしまいます。
わたしも新人時代に指摘ばかりでほめられることがなく、そのうちに何をするにもビクビクと自信が無くなって、そうするとミスも増えて・・・の悪循環でした(´-ω-`)
乗り越えてきた先輩看護師が教える、合わない場合の対処法
原因が分かったところで、次に合わないと感じた時の対処方法をお伝えしていきますね。
①プリセプターに話しづらい⇒思い切って話しかけてみる
先輩ということでベテランに見えてしまうかもしれませんがプリセプターになる人は多くが3~4年目、いわゆる中堅に入りかけ位の人たちです。
社会人歴でいえば、まだまだ新人に近い人たちです。
素直に先輩から学ぼうという気持ちで話しかけてみましょう。
なかなか難しいのですが、案外、先輩も何を話したらいいのかわからなかった、ということもあるんですよ。
いきなり雑談からは難しいので勤務内で聞きたいことがあるときに、ここまでは分かっていて、ここから先がわからない、という風に声をかけてみるといいですね。
②指導がとんちんかん⇒知りたい範囲を伝えていく
①とも通じるものですが、コミュニケーションが足りないと、お互いがどこまでをわかっているのかがわからないので教えるのも教わるのもかみ合いません。
その結果、わかっているところから指導をされたり、違うところを指摘されたりします。
たとえば、処置をするときに「わかる?」と聞かれて、「わかりません」とか「自信がないです」だけだと処置の必要性から物品、手技など一から説明をされたりします。
用意する物品は調べてわかっているけれども、手技が不安だったら「手技が不安です」と伝えていいのだし、手技はわかっていても、なぜここでこうする必要があるのかがわからなかったら「なぜここではこうするのですか?」と聞いてもいいんですよ。
もちろん、わからないことがわからないときには「わかりません」でも大丈夫です。
どこまでがわからないという位置を相手に伝えることは無駄に指導も入らないようにするためにも大切ですよ。
③ほめられることがない⇒上司にも相談をする
プリセプターも人間なので相性はありますし、気分の変化もあります。
ただずっと指摘だけで認めてもらえないことが続くと、自分の成長も感じられないので続けていくことがツラくなりますよね。
わたしは新人時代に患者さんの前でも怒鳴られ、その後処置室でも延々と出来ない事を並べて怒られ続けました(>_<)
ほめられる、認められることがないので、手技や患者さんとの関わりを見られている間中、自信が無くておどおどしてしまい、そこに対して、
「遅い!」「出来ないの?!」「わからないなら言ってよ!」
とシリンジも投げられ・・・
とされたので、そこまで出来ない人間なんだと落ち込みました。
もう処置室とか病棟はトラウマです(>_<)
何もできていないし、勤務もミスが増えて、上司に面談のときに思い切って話したら、出来ていることもあると言われて逆に驚きました^^;
もっと早くに話していたら、と思いました。
④プリセプター以外の人の指導の方がうまくはまる⇒上司に相談
やはり人間同士、相性はあるので他の人の方が指導もわかりやすかったり、こちら側の緊張感もなく指導を受けられた結果、手技などがスムーズに行ったりして勤務がうまく回ることはあります。
上司と話す機会があるときにはプリセプターと合わないと感じることを伝えても大丈夫です。新人はプリセプター一人が育てるのではなく、部署、病院全体で育てていくものなのです。
ただし、ここで大事なポイントは他の先輩に相談をするのではなく、上司に相談をすることです。
他の先輩に話すとプリセプターとの関係が悪くなったり、最悪の場合には先輩陣を敵に回します・・・(;^ω^)
⑤転職
①~④をしても自分の心と身体が悲鳴を上げていたら、我慢をする必要はありません。
誰もあなた自身の人生の責任は取れませんから自分のためにも転職という選択肢があることも覚えておきましょう。
「逃げるは恥だが役に立つ」です。
ここで無理をしてしまうよりも、また立て直していくことが先々での自分のためになることはあります。
勢いで辞めてしまう前にするべきこと
もうやめてしまいたい!と勢いで辞めてしまう前にもう一度立ち止ってみましょう。
ほんとうにここで辞めてしまっていいのか、出来ることはあるか、を考えてみます。
①休養をしてみる
上司と相談をして、心や身体を休める期間を設けることもいいでしょう。
職場、プリセプターと距離を置くことで、気持ちも身体も落ち着けて自分のこれからについて向き合えるようになります。
②プリセプターを代えてもらう
悩みの種となっているプリセプターを代えてもらうように相談をすることもいいでしょう。
プリセプター以外の人も受け付けられなくなっている状態でなければ、これでまた新たに看護師として働いていくきっかけにもなります。
③部署異動を申し出る
プリセプターを代えてもらっても同じ部署にいたら働きづらく感じますよね。
そうしたときには退職をする前に部署を異動するという選択肢もあります。
もう無理!どうしてもこの職場、プリセプターの元では働けないと思ったら
プリセプターと合わないと思った、対処方法も実践してみた、でも無理だった。
もう辞めたい、思いとどまって考えてみたけれども、
やっぱりどうしてもこの職場では無理、プリセプターの元では働けないと思ったら転職をするということも一つの手です。
「新人で経験もないのに辞めてしまったら次に働くところがない」
「一か所で続けられないんだから他のところでも続かない」
とか尻込みしてしまうかもしれませんが、
ここで無理をして身体はもちろんのこと、心も壊れてしまっては、せっかく看護師の資格を取ったのに働けなくなってしまいます。
新人看護師のあなたに向けて、わたしの体験談をちょっとお話しますね(^^)
わたしは子どもが好きで、小児科を希望して小児科に配属になったのにプリセプターを始めとした先輩たちと合わず、結局退職をしました。
退職に踏み切ったのは、このままでは子どもを嫌いになってしまうとはっきりと感じたからです。
そこまでに身体も心も消耗していました。
看護師として働くことももうできないと思いました。
その後、リハビリを兼ねてクリニックで経験を積み、総合病院を経て、また再び大学病院で働くまでになりました。
もちろん、順調に行ったことばかりではありませんでしたが、新人の時のあの決断は間違っていなかったと今は言えます!
ただ、わたしは新人の時には看護という職業から離れる期間を必要としていたので、次に勤めるクリニックまでは3か月のブランクがありました。
しかし、キャリアとしてはブランクはもちろんない方がいいので、退職をすると決めたときに看護を続けると考えているのならば、次の転職先を決めてから退職することをお勧めします。
働きながら自分に合った転職先を探すのは大変です。
特に、人間関係が原因で辞めてしまった場合、次の職場の雰囲気は大切。
ネット上の表面的な口コミだけではなく、リアルな雰囲気など内部情報を手に入れる必要があります。
そこで活用したいのが、、
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
自分のこれからはプリセプターではなく、自分のものですから。
自分のための選択をしていけますようにお祈りしています。