厚生労働省が公表したデータによると、2014年末時点で就業している看護師108万6779人に対し、男性看護師の数は7万3968人になった。
男性看護師の増加は顕著で、この10年で倍増している。
しかし、現場ではまだ彼らが十分に活躍できる体制が整っていないケースもある。
女性社会ゆえの人間関係
男性看護師の人口は近年増加傾向にあるが、まだ全体の6%程に過ぎない。
女性だらけの職場になじめず、浮いていると多くの男性看護師が感じた経験がある。
また男性看護師だけに冷淡な対応をする女性看護師がいることがストレスの原因になっている。
医師との人間関係
診療科にもよりますが、2014年時点で医師人口の8割が男性という現状がある。
男性医師の中には、女性看護師と男性看護師への対応に差をつける人もいる。
男性同士ということで、男性看護師を低く扱うことへの不満や関係性が悩みの原因になっている。
性差を理由に看護師の仕事をさせてもらえない
女性ばかり社会の中に男性看護師がいると、体格差を活かした業務を任されることがある。
重量のある資材の運搬などの力仕事や汚物処理など…。
たまにならばそれ程気になることはないだろうが、回数が頻繁になったために、身体を痛めて休職しなければならなくなった男性看護師もいた。
さらに無理にその業務を命令されたために、本業に携わることができなくなり、スキルが身につかなかったり、モラルハラスメントやパワーハラスメントに遭ったケースもある。
また、「男性だから」という理由で、女性患者やその家族からケアを拒否されることもある。
性差を理由に看護師としての仕事ができなくなり、「何のために看護師になったのか?」分からなくなる男性看護師もいる。
配属先の選択肢が少ない
性差を理由に、部署によっては男性看護師を受け入れていない部署もある。
そのため希望しても習得したい技術や知識が得られなかったり、希望部署に異動できないなど、女性看護師に比べてスキル習得の機会も選択肢も少なくなることが悩みの原因になっている。
年収が低い
男性は女性に比べて、「家族を養う」などの意識が高い傾向にある。
しかし、看護師の給与は若年層のうちは全体に比べて高給になる傾向があるが、その後の昇給率が低く、他の業種と比較すると年収が低くなることもある。
低年収がネックで、異業種に転職を考える男性看護師も多い。
男性管理職が少ない
男性は女性に比べて、昇進したいという意識が強い傾向にある。
しかし、男性が管理職につけた実績はまだ少ない。
男性看護師をめぐる環境改善には、現場、患者両面からの意識改革が必要だろう。
ただ看護師不足が深刻になるなか、せっかく資格を取得したのに、看護師を辞めてしまうのはもったいなくないか?
なぜなら
アナタは、世の中に必要とされている職業に就いている
のだから…。
男性看護師が転職で失敗しないためには
もし今の職場で看護師を続けていくことに疑問を感じ、転職を考えているのならば、次の点に注意して欲しい。
○男性看護師のニーズのある職場か?
○スキルの向上が見込める部署か?
○女性看護師との関係性
女性看護師とのコミュニケーションが上手くいっていなかったり、男性看護師のニーズが低い部署を希望しても、状況は改善しないだろう。
同じ働くのならば、自分の存在が求められる職場の方がプラスになるのではないだろうか?
男性看護師のニーズが高い職場として、例えば、
・精神科
・オペ室
・泌尿器科
・透析科
・皮膚科
・形成外科
・採血室
・救命救急
・ICU
などが挙げられる。
男性ならではの症例を扱う部署や介助術が必要になる部署では、むしろ女性よりも男性看護師が重宝されている。
そのため他の部署よりも、男性看護師の数が多かったり、女性看護師とのコミュニケーションが取りやすかったりする。
年収アップやキャリアアップも視野に入れた転職
まだ絶対数が少ない男性看護師だが、分野によっては女性看護師よりも需要が高い。
つまり、転職で
年収アップや昇進などが見込める
可能性がある。
今後のキャリアを考えて、救命救急やオペ室で勤務しておくと、他の看護師と比べても経験で差をつけることにつながる。
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