看護師は交代勤務で肉体的にもつらいですが、医療過誤などのプレッシャーから精神的もつらい仕事です。
実際、周囲で看護師を辞めた人の話を聞いてみると、
・夜勤で体調を崩しがちだった
・休みたい時に休めなかった
・残業が多すぎた
・人間関係が良くなくて疲れていた
・いじめがあった
・看護師という仕事自体が嫌になった
という理由で、看護師を辞めてしまっていました。
しかし、「辞めた後にどうしているのか?」とたずねてみると、なんと8割以上が「看護師に復帰した」と答えていたのです。
あれだけ看護師が嫌で辞めたのに、どうしてまた看護師に戻ったのでしょうか?
そこに至るにはいくつかの理由がありました。
辞めた後にまた看護師に復帰した理由は?
○他の仕事では給料が少なすぎて看護師に復帰した
一旦看護師を辞めて、他の仕事をした場合、直面するのが「給与」の問題です。
一般的なOLの初任給は、大卒者でも20万前後もらえていれば稼げている方です。
企業規模や職種、業種にもよりますが、そこから看護師時代にもらっていた給料に昇給するまでは10年近くかかるケースもありますし、ほとんど昇給しないケースも多くあります。
スキルを磨いたとしても、他の仕事で看護師レベルの給料をもらうことは難しいでしょう。
看護師時代に高給をもらっていた人からすると、生活レベルを落とさざるを得ません。
お金の問題で、看護師に復帰する人が一番多かったです。
○看護師のスキルしかないことに気付いたから
転職市場は、「即戦力」であることが求められます。
他の仕事に転職しようとしたとき、その業界ですぐに活躍できるだけの資格や知識、経験などが求められます。
でも、看護師の場合は、仕事をしてきた環境も、顧客も、仕事内容も、一般企業の物とは異なります。
運よく内定がもらえたとしても、未経験者として年下から指導を受ける立場になることもあります。
また、「正社員」として雇ってもらえず、契約社員などの不安定な就業条件での採用になることもあります。
異職種で働いてみて、「自分にできるのは『看護師』しかない」と気付く人も多いです。
復帰したい!でも壁は高かった
看護師を辞めた後に「自分の道は看護師しかない」と気づいて、復帰に向けて行動を起こした看護師さんが直面するのは、「看護師を辞めてブランクある」というハンディでした。
条件の良い病院はどこも競争率が非常に高いことが多いです。
しかも、ライバルは「現役」看護師達。
採用担当者からすれば、看護師を辞めた人材よりも現役の看護師の方が欲しい人材でしょう。
看護師を辞めた後のブランクが長いほど、書類選考が通りづらいという現実もあります。
10か所以上応募しても受からないという方もいました。
色々と条件をつけなければ面接までたどり着ける医療施設はありますが、面接の際、「どうしてブランクがあるのか?」という点は、避けて通れない設問です。
・どうして看護師を辞めたのか?
・看護師を辞めた後に何をしていたのか?
・なぜ看護師に復帰しようと考えたのか?
などをできるだけポジティブに、矛盾なく説明できないと内定が出ませんでした。
中には特に何も聞かれずに内定が出た病院もありました。
しかし、そういった所って人が慢性的に不足していて、長く働けない理由がある、いわゆる「ブラック病院」でした。
看護師を辞めた後に後悔しないために
看護師を辞めた後に大変な目にあった方がよく口にされるのは、「今、看護師の仕事がつらいと感じていても、安易に辞めてはいけない」という言葉でした。
多くの場合、看護師という仕事そのものがつらい原因ではなく、労働環境などの外的要因が理由でしんどいと感じていたからです。
つまり、環境を変えてやれば、看護師を辞めて苦労する必要はなかったという事なんです。
どうしても「看護師を辞めたい」気持ちから抜け出せなくなったのならば、まず誰かに相談すればよかった。
そんな風に痛感している方が多かったです。
友人や看護学校の同期、恩師、家族など、身近に相談できる方はいませんか?
もしもっと具体的なアドバイスが欲しいのならば、看護師の働き方や気持ちを十分に知っている、看護師専門の「転職エージェント」に悩み相談してみてもいいんですよ。
転職エージェントは無理に転職しなくてもOKだった
転職エージェントと聞くと、「転職しなければダメ」と思いがちですが、そうではありません。
まずは専任のコンサルタントに悩んでいることを聞いてもらって、どうしたら良い方向に向くのか?アドバイスをもらうことから始めます。
・どこの病院で、どんな仕事か?
・看護師を辞めたい(辞めた)理由
・どんな職場を望むのか?
・給料はどれくらいがいいのか?
・どうして復帰しようと思ったのか?
などを、世間話を交えながらヒアリングしてくれます。
その上で、あなたに合いそうな求人情報をピックアップして提案してくれたり、面接の練習をしてくれたりなども無料で代行してくれます。
最初に提案された求人が「合わないな」と思いましたが、応募しなくてもOKでした。
合わない理由や不安な点を伝えると、それを解消できるような別の求人を提案してくれます。
人によっては、転職せずに配置転換などで乗り切れるとアドバイスされることもあるそうです。
転職ありき、ではなく、まずはどうしたらいいか?を無料で相談できる窓口だと思っていいでしょう。
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
「看護師が長続きしない病院は避けている」といわれるほど、ブラック病院を避けて紹介してもらえます。
応募したい医療機関へスキルや経験も上手くプッシュしてくれたり、転職のノウハウを伝授してくれたりと、あなたの就職を全力でバックアップしてくれます。
看護師を辞めた後に復帰したい場合も、もちろんサポートしてもらえますよ。
看護師を辞めたいと考えている方も、看護師を辞めた後に復帰したいと考えている人も、気軽に相談してみてください。
きっと道は開けていくはずです。