「新人看護師は使えない」ぐさっとくる言葉ですよね。
看護学校出たてで、覚えることだらけ。1年目看護師はみんな、何だかんだで厳しいことを言われているものです。
今回は、
・新人看護師が「先輩から受けたえげつない言動」
・先輩看護師が「思わず一言、言いたくなる新人看護師のタイプ」
についてご紹介します。
新人看護師が遭遇した先輩の暴言集
「今日、○○とだよ。新人と組むの、あ〜憂鬱」
私が居ることをしっかり確認した後に、周囲に聞こえるように言い放っていた先輩。憂鬱なのは、こちらも同じです。
「(○○の処置)まだできないの?」
そんなに言うのならば、練習に付き合ってください。
何かあると舌打ちする、ため息&視線を逸らされる
いい大人なんだから、やめてほしい。
「日本語分かってる?」
先輩の書いたメモの字が汚くて読めなかった。解読するのに手間取っていたら、イラついた様子でこう言われた。
「邪魔だからどいて」
一生懸命に頑張っても、最後は押しのけられました。
「それで給料もらえるっていいよねぇ」
未熟な身でお給料頂けるのは恐縮ですが、先輩もそうだったんじゃないの?
「看護師に向いてないわよ」
これまでの努力が全否定された気持ちになる。
「他の病院もあるし」
暗に辞めろってことですか?
「人殺し」
人の命に関わる仕事だから、細心の注意が必要なのは分かります。
でも、これは言い過ぎじゃないか…
いくら人命を預かっているからといっても、新人看護師に暴言を吐く先輩は褒められたものではないでしょう。
ですが、新人看護師の方にも先輩が思わず苦言を呈したくなるようなタイプがいるのも事実です。
先輩が「一言、言いたくなる」新人看護師のタイプ
緊張しすぎ
あまりガチガチだと、教えづらいです。インシデントにもつながりかねないので、もう少し慣れるように努力しましょう。
落ち着きがなく、おどおどしている
患者さんも不安になるし、こっちもイラッとします。
いつもヘラヘラしている
ミスを注意してもそんな調子だと、真剣さが伝わりません。
覇気がなく、やる気を感じない
せっかく指導しても、残念な気持ちになります。
言い方が回りくどくて、質問の意図が分からない
こちらも暇ではないので、要点を得た聞き方をして欲しいです。
言い訳が多い
こっちは良くなってほしくてアドバイスしているのだから、素直に受け入れてほしいものです。
予習、復習をしてこない
基本的なことも勉強してこないし、メモも取らない。それなのに何度も同じことを聞いてくるって、どういうつもりでしょう。
言葉遣いが悪い
患者さんにもタメ口で対応して、クレームになっています。社会人になったのだから、敬語や相応の話し方をして下さい。
常識がない
あえて言わないと分からないのかと、呆れます。
態度が反抗的
人に教わっている立場なのに、反抗的だったり、上から目線だと教えたくないです。
すぐに泣いてしまう
泣いている人間とは冷静に話ができません。当然、指導も止まってしまいます。
悔しくて仕方ないこともあるでしょうが、社会人として職場(しかも人前)で泣くのはやめましょう。
先輩も自分の業務をこなしながら、新人の指導にあたっています。正直、余裕がある人の方が少ないでしょう。そんな状況で上記のような態度を取っていたら、教える側としても気分が悪いでしょう。
先輩の地雷を踏まないために、「教わる態度」で臨むことが最低限求められます。
至らない点はその都度改めればよいのです。そうしているうちに、先輩に「もっと教えてあげたい」と思われる新人看護師になれるといいですね。
新人看護師が職場で気を付けること
新人看護師ですから、失敗は仕方ありませんし、怒られることもあります。ですが、先輩によっては言い方がキツかったり、ねちねちとうるさい場合もあります。
イチイチ逆キレしていても、先輩をもっと怒らせるだけで、自分のためにもなりません。そこで、職場で新人看護師が気を付けたいポイントをまとめました。
最低限、ご紹介することは守ってみてください。
1.挨拶をしっかりとする
挨拶は社会人としてだけでなく、人間関係の基本になります。仕事はできなくても、元気な声で挨拶をしましょう。
年下の子に大きな声で挨拶されて、機嫌が悪くなる人なんていません。もしいたら、その先輩は気難しい人ですので、関わらないようにしてください。
2.メモを取る
メモを取るという行動は、真剣に話を聞いているという印象を与えることができます。それに、あなた自身もメモを見ながら業務をすることで、ミスが減ります。
良いこと尽くしなので、新人のうちだけでなく、何か新しい業務を教えてもらうときは、メモを取るクセがあると良いですね。
3.言葉遣いに気を付ける
最近では若者言葉と呼ばれる、若い世代だけでしか通じないような言葉遣いが問題となっています。
もちろん、若者言葉は文化のひとつですから、大いに使ったらいいと思います。ですが、お仕事の場面では使わないようにしましょう。
なぜなら、一緒に仕事をする相手(先輩、医師、患者様)に通じるとは限らないからです。自分とは違う世代の方と話すときは、みんなが不快に思わない言葉遣いをすると、人間関係は円滑に進みます。
心がけが大切です、あなたがされて嫌なことは他の人も嫌なんです。
教育と新人看護師へのいじめは紙一重、我慢は厳禁
理不尽なこともあると思いますが、先輩たちも「仕事ができるようになって見返してやる」という気持ちで乗り切ってきたのです。
しかし、教育と新人いじめは紙一重。他の業界を知っている人から見ると、看護師業界の新人教育は異様に映るようです。
度を越して理不尽なことや犯罪行為にまで発展しているのならば、立ち止まって考える必要があります。
真面目な方ほど精神的に追い込まれて、潰されてしまいかねません。
何をするにも気力が湧かなくなっているのであれば、気付かないうちにメンタルを害している可能性があります。心療内科などでカウンセリングを受けることをオススメします。
他の部署に移ることで回避できるのであれば、看護師長に相談してみるのも良いでしょう。
また教育体制に問題がある病院ならば、もっと新人教育に力を入れている医療機関に移ることも考えた方が良いでしょう。
人間関係は入ってみるまで分からないことがほとんどです。実際に入職して働いみて、ようやく自分には合わないなと実感しますよね。
だからといって、入職前に何もできないという事はありません。例えば、
・ネットで口コミを調べる
・働いている友人に院内の雰囲気を聞く
・転職サイトでコンサルタントに話を聞く
・入る前に、院内見学に行く
など、できることはあります。中でも、転職サイトは病院と直接やり取りをしているので、院内のリアルな情報に強いです。口コミだけでは分からない、第三者視点から情報を教えてくれます。
そして、病院見学も必ず行きましょう。やはり、行ってみて雰囲気を掴めますから。
看護師専門の転職サイトだと、現役看護師さんへのヒアリングを元に情報を教えてくれ、病院見学にも連れて行ってくれます。
あなたが病院に直接は聞きづらい質問(残業、給料)も、担当者に聞けば答えてくれます。
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
新人だから我慢をしなければならない、という訳ではありません。もちろん、多少の忍耐は必要かもしれませんが、心が苦しくなるまで我慢してはいけませんよ。
看護師は働く場所がたくさんありますし、転職もしやすい職業ですから、無理せず一歩ずつ進みましょうね。
この記事を書いた人
こんにちは!現役看護師のサチエです。
私、15年働いている中で8回転職をしました。失敗ばかりでしたが、その経験を元に職場環境のが良い病院求人の探し方を見つけたので、こちらでお話しさせていただきます。