
「病院の病棟で長く働いていると疲れた・・・」
と感じることも増えていきませんか?新卒の時のがむしゃらに勤務をこなしていた日々が過ぎ、少し慣れて、周りの目も離れだした二年目。
プリセプターなどの役割が回ってくるようになった三年目以降・・・ふとした時に疲れる、ということが増えてくることは珍しくありません。それはなぜなのか?解消方法などをお伝えしていきます。
病棟看護師が疲れたと感じる理由

病棟に勤務をしている看護師が疲れたと感じることには理由や原因があります。「わたしだけがおかしいのかな?」なんていうことはないんですよ。
①患者さんとの関わりが密になる
病棟では患者さんは生活をしています。
病棟が生活の場であるので、勤務で行くとしても、昼夜関係なく、およそ月に20日間患者さんの生活に入り込むことになるんですよね。
そうすると患者さんとの関係が密になってくるんです。「それが看護師の仕事だよ」と天の声が聞こえてきそうですが、家族でない人との密な関わりはいいことばかりではないので、続けば疲れてくるのは当然です。
②病棟は閉鎖された空間であるということ
窓もあるし、光も入りますが、病棟は基本的に閉鎖された空間です。出入りも自由には出来ません。最近は特に、セキュリティも厳しいですからなおさらですね。
そうした閉鎖された空間で、ルーティーンをこなし、密な関わりの患者さんと過ごすことは動線も決まってくるので見える景色も変わらず、やはり疲れます。
さらに言うならば、スタッフも顔ぶれは早々変わることはないので人間関係に風が入りにくいという意味でも疲れていきます。
③業務に慣れていく
これは一見いいことのように思われますが慣れすぎることも疲れて行くんですよね。
病棟での業務はルーティーン化されていることが多いです。
そうするとモーニングケアも処置も清潔ケアもバイタル測定も慣れて行ってしまいます。
緊張感もなくなっていくので、考えることもあまりなくなり、刺激も感じにくくなるので、ただただ業務に疲れていくという悪循環です。
④夜勤がある
病棟は患者さんの生活の場なので、もちろん夜も病棟で過ごします。ということは夜勤がありますね。
ほとんどの人が寝ている、休んでいる夜に勤務をすることがあり、日中よりもさらに動きが少ないとなると時間が経つのも長く感じますし、疲れます。
もちろん、夜勤のある勤務というのは生活リズムを作りにくいという意味でも疲れやすくなります。
疲れたままは危険!4つの解消法

疲れてしまう原因がわかったら、その疲れやストレスを解消する方法を考えていきましょう。私が実際に実践した方法もお伝えしていきますね。
①完全プライベートを大切にして病棟を出たら仕事を考えない
簡単なようで難しいのですが、病棟を出たら頭は一人の人間として考えます。
わたしはよく旅行に行っていました。おいしいものを食べる、きれいな景色を見る、といった自分のための時間を作ってあげましょう。病棟では患者さんやスタッフのことを考えて働くのですから、一歩病棟から離れたら自分のことを考えて癒してあげましょうね。
②寮を出る
これは金銭面も関わってくるので簡単ではありませんが、寮に住んでいるとどうしても仕事を切り離すことが難しいです。
病棟を出たら完全プライベートにするためにも寮を出て、自分の生活を作っていきましょう。
わたしは一年目で出たのですが、見事にプライベートを確保できたので物理的にも精神的にも仕事から離れることが出来ました。
③病棟から出るチャンスを逃さない
勤務中でも病棟外に出るチャンスはありますよね。たとえば検査出しやオペ出し、何かを撮りに行くなどのフリー業務や助手さんのお仕事の手伝いのようなことから、他病棟や他部署へのヘルプもあるかもしれません。
そうしたことがあったときには、積極的に出るようにしましょう。いつもの見える景色が変わって見えます。
わたしは夜勤中のNICUへの授乳の依頼があった時には喜んで進んで行っていました。少しの時間でも外に出る時間があると疲れ方は全然違うんですよ。
④生活リズムを作るためにも休む時間を大切にする
看護師は日勤も夜勤も、三交代ならば準夜勤もこなさないといけません。でも人間だから夜は眠りたいし、昼間は起きていたいものです。
リフレッシュのための遊びも大事ですし、同じくらい休息も大切です。日勤前は眠る、夜勤の前で眠れなくても部屋を暗くして目を閉じる、といった休息を取ることで、こんなんじゃ休めていないと思っても横になり目を閉じるだけでも十分な休息になりますから、ぜひ休む時間を大切にしてくださいね。
病棟はもういい…他の職場ってどんな感じなの?

病棟だけでなく、看護師として働く場は他にもたくさんあります。その特徴をあげていきますね。
<病院・施設>
①外来
患者さんが来て、診察を受けて帰ります。人が流れるので、病棟ほどの密な関係は患者さんとはありませんし、自分自身も動き回ることになるので病棟よりも景色が変わりやすいです。
患者さんは家に帰ってしまうので、限られた時間で患者さんと必要な情報を集め、関わって行く必要があるので、その看護スキルを磨くことも出来ます。他にも、他部署との連携がより多くなるので、調整スキルも磨かれます。
夜勤もないので生活リズムは作りやすいですが、救急外来は夜勤があります。
②検査・手術部門
内視鏡や放射線科など検査をする部門や手術室は、患者さんの流れはより早く、患者さんとの関わりはより薄くなります。
その中で、「いかにリラックスをして検査や手術に臨んでもらうか」という看護スキルを磨くことも出来ますね。検査の準備から検査中、検査ごと自分自身も動き回り、他職種の人との関わりも多くなります。
<クリニック>
病棟ほどではありませんが、かかりつけとしてくる人が多いので患者さんとの距離は病院の外来よりは密になります。軽症な人も多く、人も流れるので精神的な負担という意味では重くは感じないでしょう。
もちろん、基本的には夜勤はありません。
ただ、クリニックは看護師業務以外の部分を担うことが多く、物品管理から始まり、お掃除やときには事務さんのように受付をすることもあります。仕事は看護だけ、と限らないのでより流動的になります。
<訪問看護>
最近多いのが訪問看護ですが、患者さんとの関わりは病棟並みに密になっていきます。大きな特徴は病棟と違い、患者さんのもとへ出向くことです。
病棟という、こちら側のテリトリーに患者さんがいるときにはしやすかったことも、患者さんのテリトリーですからお邪魔させていただくという形で関わっていきます。
より患者さんの生活に密着するので、そこにあるもので出来る看護を提供するというスキルが磨かれます。夜勤は持ち回りでオンコールがあるステーションが多いです。
私が病棟から転職した理由!

わたしは病棟から転職をしたのですが、結論から言うと病棟は私には合っていなかったので正解だったと感じています。
限られた閉鎖的な空間で、限られたスタッフや患者さんとの関係を意識しながら働くことはとても大変でした。
はじめは、「とにかくこの病棟から逃げ出したい」という思いで転職をしたのですが、外の、ほかの職場を知って、自分のスキルを磨いていくことも出来ましたし、広い視野で看護という仕事を行うことが出来るようになりました。
看護の技術のスキルアップやスタッフや他職種の人との連携も、外来や検査部門を通して学んだことです。
患者さんも流れるので、ちょっとムッと来ても長続きはしませんし、次に会う時まで間も空くので自分の気持ちも落ち着いています。動きも自分次第で動線をコントロールできることも私には合っていました!
病棟がすべてではない、ほかのところでもそれぞれの学びがあって、何を学びたいか、得たいかは自分次第だということを痛いほどに感じます。
疲れたなら、病棟以外へ移ることもアリ

看護をする場所は病棟だけに限ったことではありません。他にもたくさん、患者さんと関わりながら働いていくところはあります。
ひとつの場所で長く働くことも大切ですが、他の現場で様々な経験を積むことも同じように大切です。「長く働くことが良いこと」と言われていますが、看護師は幅の効く仕事ですから、無理して働き続ける必要はありません。
病棟以外で働いている友人に話を聞いてみるのも良いですし、看護師さん専門の転職サイトで求人を探すのも良いですね。実はもっと楽しく働ける、お給料が高い職場など、掘り出し物が見つかるかもしれません。
ただ、ひとつ。次の職場を探すときは「その口コミ、内部情報は正しいのか?」を見極めるようにしましょう。転職回数を重ねれば、ブラック病院の雰囲気は分かってきますが、転職経験が浅いと見分けるのも難しいものです。
実際に働いている人に聞くのがイチバンですが、そうもいきませんよね。そんな時に利用してほしいのが「看護師さん専門の転職サイト」。各病院の求人情報を扱っており、より内部情報に詳しいんです。
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
「転職サイトに登録したら絶対に転職しなければいけない」という訳ではありません。
そもそも転職をして良い状況なのか?という相談にも乗ってくれるんです。その上で、「病棟内で移動すべきか?」自分のこれからを考えて、働きやすく、納得して胸を張って働けるようにしていきたいですね^^
《この記事を書いた人》
ユウコです!看護師歴10年目、現在は産婦人科のクリニックで働いています。
先輩からのいじめがツラくて転職をしました・・・
その経験を元に、お話させていただきます。