同じ失敗を何度も繰り返したり、言動に謙虚さがなかったり…。後輩の態度にイライラします。
皆さんの職場には、感じの悪い後輩いますか?
今回は、後輩看護師にイライラした時の対処法をご紹介します。
目次
生意気にも程がある後輩看護師
一番強烈だったのは、やる気が感じられない上に、ダラダラしていた後輩。でも、メイクや髪型は、「夜のお仕事の人か?」と言いたくなるほど派手なんです。
香水の臭いがきつくて、どこに居たのかすぐに分かります。入職直後から、何度も注意しても直しません。
患者さんからも直接クレームが入っているのに、
「別にアイツの担当じゃないし、関係ないじゃん」
と他の同期にこぼしていました・・・。
一番イライラするのは、人によって態度があからさまに違うことです。注意してくる看護師は基本無視。先輩なのに、自分から挨拶しませんでした。
その先輩が何か頼んだら、めちゃくちゃ嫌そうな顔をして、しぶしぶやっていました。それなのに、ドクターには良い顔をするという・・・。
誰もこの子とは組みたがらなくなり、異動になりましたが、他の部署からも苦情が殺到して辞めていきました。
マイペース過ぎる後輩看護師
看護師にも色々なタイプがいるので、マイペースが一概に悪いとは思いません。しかし、この後輩は度が過ぎました。急性期で多忙な部署にもかかわらず、自分のペースでしか仕事をしないんです。
周りの空気が読めていないというか、優先順位のつけ方がいつまで経っても、おかしかった・・・。
時間内に終わらせないとならない仕事がいつも終わらず、他のスタッフにも迷惑をかけていました。何度も注意し、手順を説明しているのに、やらせてみると同じことの繰り返し。
最初は、こちらもできるだけ優しくフォローしていましたが、教えることがむなしくなってきました。仕事でイライラする原因の大半は彼女だったので、極力関わらないように・・・。
結局、指示通りに動かないことにドクターがブチ切れてしまい、辞めていきました。
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言葉遣いがなっていない(タメ口)後輩看護師
やり方を説明しても「そうっすね〜」。手伝ってあげたら「あざ〜す」。
「きちんとした言葉遣いで話してくれる?」
と注意しても、
「はぁ・・・」
と何で注意されたのか全然わかっていません。
患者さんにもタメ口で接して、「師長を出せ」レベルのクレームに発展しました。
最近の子は、
・そうっすね〜→そうですね
・あざ〜す→ありがとうございます
といちいち訂正しないと分からないんでしょうか?
あと、患者さんに「彼女いるんすか?」とかプライベートなことをズケズケ聞いたりと、常識を疑うような言動にもイライラさせられます。
イライラする後輩看護師との向き合い方
後輩にイライラする原因として、
- 学生気分が抜けきっていない
- 常識がない
- 個人の向き、不向き
があがりました。
社会人になったんだから、自分できちんとして欲しいと思うのは無理もありません。ただ、誰かが指導しないと育たないことも事実です。
イライラする後輩を教育する上での向き合い方についてまとめてみました。
1.事あるごとに声を掛けるようにする
イライラする後輩の相手をするのは、本当に疲れることだと思います。しかし、看護師はチームプレーのお仕事です。
コミュニケーションのないチームでは、うまく機能しません。
2.できるだけ、イライラしていることを態度に出さない
あなたがイライラしていると、後輩は委縮してしまうか、反発してしまいます。
自分が後輩の立場だった頃、イライラしている先輩に対してどう思っていましたか?
イライラするのは仕方ありません。人間ですから、私もムカつきます。ですが、後輩の前では態度に出さないように心がけましょう!
愚痴は裏でたくさん言っちゃってください。
3.つまずいている部分を一緒に練習したり、アドバイスする
生意気な態度を取る後輩も、まだ職場に馴染めていないから、つんけんした態度なのかもしれません。チームの中でできない人がいるのならば、具体的な解決法を示してあげましょう。
教えてあげる時はメモを取るように促してみて下さい。また分からなくなっても、メモがありますから「次からはメモを見てね」と伝え、ひとりでできるるように誘導してあげると、あなたのイライラも減りますよ。
4.褒めるときと叱るときのメリハリをつける
別に優しくしなくてもいいんです。ただ、良いことは良い、悪いことは悪いと、はっきりした態度で接することです。
何でも認めちゃうと舐められますし、厳しすぎても委縮させてしまいます。さじ加減が難しいですが、これも勉強だと思って少しずつバランスを取っていきましょう。
5.複数の先輩で後輩の指導に当たる
あなた一人から注意されても、ピンと来なかったり、「あの先輩は私にだけキツく当たる」と思う後輩もいます。なるべく、複数の先輩達で指導することで、良い点・悪い点を、客観的に教えてあげることができます。
6.本人とゆっくり話してみる
生意気な態度が治らない、仕事に集中してくれないという場合は、後輩本人と話す時間を設けてください。
よく話を聞いてみると、指摘されていることは良くわかっているけど、行動に移せないことに悩んでいた子もいました。苦しんでいることが分かれば、もっと違う接し方ができるのではないでしょうか。
人ひとりを育て上げるのは本当に大変なことです。しかし、悩んだ分、アナタの看護師としても、人間としても大きく成長できるはずです。頑張ってみてください。
後輩に注意しても治らない…そんな時は?
自分が新人の時にはよく怒られたり、わけのわからない感情をぶつけられたりと「なにくそ!」と思うことも多々ありましたが、今は後輩に怒ってはいけません。辞めちゃうしね、パワハラになっちゃうんです。
まぁ、自分がやられたからと言って後輩にし返すなんてこともしたくはないものです。
しかし後輩には注意をしても治らないと・・・イライラしますね。
そこで後輩に注意をしても治らないときにできる3つのことをお伝えしていきます。
①後輩について2時間は考える
注意をしても治らないということは、後輩にその指導は響いていないということです。
人に響くような伝え方をするには最低その相手のことを2時間は考える時間を持ちましょう。
どんなキャラクターでどういう場面でどういった行動を取るような人なのか、どんな価値観を持っている人でどんなことが好きでどんなことが嫌いなのか。
こうしたひとつひとつを後輩というキャラクターをとらえるために考えていくと、より響く伝え方が見えてきます。
②指導の段階を見直す
後輩について考えて、こういう言い方をしたら、こういう伝え方をしたら響くのではないかという形が見えてきたら、指導の仕方と段階を見直しましょう。
自分だって後輩の時期があったように全てが言われてできる人なんていません。
新人育ては子育てと似ているという人もいます。
①まずはやって見せる
②次に一緒にやってみる
③さらに次に後輩がしているところを一緒に見て、ひとりでやってもらう
もちろんこの間もひとつひとつを確認していきます。一回言ってわかるのならば指導なんていらないですもんね。
この段階をすっとばしていたら、後輩への注意はただのお小言になってしまいますから治るわけもありませんよね。
きちんと指導をしていきたいのならば、段階を踏んで関わっていきましょう。
③複数の人で指導をする
自分の関わりがすべて正しいと思ったら大間違いですもんね。
あまりにも注意をしても治らないとしたら、自分の伝え方も振り返る必要があります。
人が変わったり、伝え方が変わるだけで後輩に響くこともあります。
「必ず自分が育て上げなくちゃ!」とか「自分が注意をして後輩を指導していかなくては!」とか意固地にならずに他の人にも助けを求めましょう。
自分一人で抱え込むのではなく、周りを巻き込んでいくことで一体感も生まれます。チームで育てていくことが自分にとっても後輩にとってもプラスになっていくことでしょう。
イライラしない方法は?
注意してもなかなか治らない後輩に試行錯誤をしながら関わっていくことは、まぁーイライラするものです。
違う人間だから一筋縄ではいきませんし、相性の問題もあります。
とはいえ、眉間にしわは出来るし、精神衛生上よろしくないのでイライラはしたくないものです。そこでここではイライラしない方法をお伝えしていきます。
①自分と相手が違う人間だと理解する
・・・そんなのわかってる!とすぐに思ったあなた、ほんとうにそうですか?
「こんなの当たり前だよ」とか「これが出来ないなんて信じられない」とか自分のものさしで後輩を測っていませんか?
案外、自分の新人の頃を振り返ってみると同じようなことをしていたなとか、先輩が怖くて言い出せなかったけど・・・とか、結果に至るまでに色々と考えていたことがあると思います。自分のものさしが必ずしも普通や当たり前ではない、ということを頭に入れておくといいですね。
2.イライラを抑え込まないで伝える
アンガ-マネージメントとしてよく言われている方法です。
イライラを抑え込むのではなく、どんなときにイライラをするのかを知り、「わたしはあなたが出来ると思ったから、悲しかった(がっかりした)」などを相手に伝えることです。
そうすることで、「また同じことでミスしてる!!」と頭に来ることも少なくなっていきます。
あくまでも「自分」がどう感じたかという形で表現をすると相手へ伝わることはもちろん、自分がこう思っていたから頭にきたんだと気持ちを整理できるようになります。
③6秒待つため深呼吸
怒りは6秒がピークと言われています。つまり、6秒を過ぎたら落ち着いてくるのです。たしかにイライラして頭に来ても、最高潮の時は短いと感じますよね。
ということは6秒間をやり過ごすことが出来たら、イライラも落ち着いてきます。
でもイライラしているときに6秒なんて数えている余裕なんてありません。
そこで深呼吸を2回から3回繰り返すと、ちょうどいい具合に落ち着くことが出来るようになります。
他にもある…看護師のイライラ原因
後輩に対するイライラだけではなく、看護師として働いていたら、たくさんのイライラに遭遇します。
イライラの原因あるあるを挙げていきます。
・寝不足
不規則勤務である看護師はどうしても睡眠のリズムが崩れやすく、寝不足になりがちです。
私が働いていたころには、眠剤を使うスタッフも多いくらいに不眠で悩む人が多かったのですが、それでも勤務は回ってきます。
眠れないことも慣れてきたり、寝不足だということを感じにくい人でも驚くほどに生活リズムが乱れることはイライラします。睡眠の質は心のゆとりを生むものです。
・看護師同士の軋轢
イライラの原因は後輩だけではありません。先輩だって、上司だって、合う合わないもありますがイライラの原因にもなります。
特にミスが多かったり、マナーがなっていなかったりという後輩の指導をしていると「なんで後輩はこんなにミスが多いの?」とか「マナーがなっていない!」と指導をする側の責任として怒られることも増えます。
新人時代を経て、ようやくスムーズに仕事が出来るようになってきた頃にまた怒られ、監視されているような感覚になるのはイライラします。自分ではなく、指導している後輩のことでならなおさらですね。
・医者
仕事をする上で一番近い他職種でもありますね。まぁ・・・この医者が厄介でもあります。
言い方はよろしくないですが・・個性的と言いますか、独自ルールや他職種のことを考えていないような指示を出す人も少なからず、いるんですよね。
仕事のペースを乱したり、手間を増やしてくれる人がいたりするのは連携を取って医療を提供するのにとてもイライラする原因になります。
後輩にイライラ!私の体験談
後輩にイライラしたときに具体的にどう対応をしたらいい?と迷うこともあると思います。
文字で読んでも自分が実際にどうしていったらいいかは困るものです。そこでイライラ体験とそのときの対処したことをまとめました。
<後輩は宇宙人>
急性期の現場での体験です。
入ってきた後輩はいわゆる意識高い系?の後輩で、医者になりたかったけれども色々な事情で看護師になりましたという子でした。
とても積極的で意識も勉強をがんばっていたからたくさんあります!という自信に満ち溢れていたのですが、看護師として働くのはもちろん初めてです。
あるとき、患者さんが亡くなったあとすぐにまた急変がありました。
ライン等入った状態だったのですが、ご家族を通すためにも点滴やモニターを外していたら突然ラインをほんとうにただひっぱっただけで突然急変の方に走り出してしまいました。
慌てて止血をし、キレイにしてご家族を通したのですが、後輩は「急変があったんだから駆けつけないと。亡くなっているんだから出血はしません」とのこと。
まぁ・・・亡くなったら機能的にはもう出血をし続けることはありませんが、だからといって雑に扱っていいことはありません。
さらに急変のときには人がたくさんいたほうがいいのはもちろんですが、新人が駆けつけてできることは少ないものです。実際にリーダーに駆けつけるように言われたわたしは動けず、近くにいた先輩が代わってくれて駆けつけることになりました。
急変が重なっているからこそ一つ一つをおろそかにしてはいけないのに・・・しかも駆けつけたら挿管をやっちゃうんじゃ・・というくらいのベストポジションを陣取って見ているだけの後輩・・・
しかし!ここで思いました。「新人類だ、宇宙人。だから感覚は違って当たり前!」
急にすーっとイライラが落ち着いて、あとで冷静に話すことが出来ました。
常識のない後輩看護師をよしとする職場なら
頑張って後輩を教育しようにも、周囲の理解が得られなかったり、上司もドクターも後輩寄りだった場合は辛いですね。
そういう子に限ってどんどん増長し、3年後にはとんでもないモンスター看護師になっていたりするものです。
医療機関は人の命を扱う職場です。厳しくとも、ダメなことはダメという風潮は大切だと思います。
「指導もできないような職場に耐えられない!」
と思うことは悪いことではありません。むしろ、その倫理観を大切にしてください。
退職理由の本音ランキングによると、後輩や上司と上手くいかなかったという理由は、なんと第3位にランクイン!それだけ、職場での後輩指導や、周りの人間関係に悩んでいるひとは多いんです。
この先もイライラし続けるくらいなら、新しい病院にうつってもみても良いかもしれませんよ。もっと働きやすい職場、あなたに合っている職場があるはず。
ただ、職場の人間関係は大丈夫なのか?をしっかりと確認してください。ネット上で口コミを探しても良いですし、入職前には病院見学にも行ってみてください。
口コミを調べるとき、活用してほしいのが看護師の転職サイトです。応募前に、病院の内部情報を教えてくれます。現役看護師へヒアリングしたり、アンケートを取っているので、リアルな声が聞けます。
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働きだしてからミスマッチがなく、聞いてよかった!
という看護師さんもいるんです。
働きやすい職場を見分けるには、病院の内部情報を集めることが大切。
後輩指導は、この先も向き合わなければなりません。とはいえ、色々なタイプがいるので、全ての後輩に丁寧に向き合う必要はないですからね。
この記事を書いた人
こんにちは!現役看護師のサチエです。
私、15年働いている中で8回転職をしました。失敗ばかりでしたが、その経験を元に職場環境のが良い病院求人の探し方を見つけたので、こちらでお話しさせていただきます。