
【Tさん(20代/男性)】
勤続4年目です。
今回初めて部署異動しました。
仕事内容も人間関係もガラリと変わりました。
前の部署でも知り合いもおらず、業務内容もイチから覚えなければならない環境でしたが、特に問題もなく過ごせていました。
しかし、今回配属になって2ヶ月ほどでうつの症状が出るようになったんです。
朝、会社に行こうとすると、激しい頭痛と吐き気に襲われ…。
1日目は迷わず休んで、内科を受診しました。
けれど、同じような症状が何日も続き、布団から起き上がれなくなりました。
会社に行きたくても、行けなくなったんです。
もっと大きな病院にも行ってみましたが、状況は変わらず。
まさかと思って心療内科に受診したところ、「うつ」だと診断されました。
私の場合、うつになった原因は「深夜残業しても終わらない仕事量」と「指導しないのに、嫌味しか言わない先輩」の存在です。
たまたま繁忙期だった訳ではなく、常に仕事量は変わらないのです。
何故なら、この先輩に潰されて人が次々と辞めてしまい、常に人員不足の部署だったから。
自分が処理しきれない仕事を、私に押し付けていたからです。
この先輩は縁故採用のため、会社も簡単に辞めさせることができないそうです。
配置転換は、最速でも3か月先。
もう溜まっていた有休も使い切ってしまい、途方に暮れています。
何とか出社しても、周囲の目が冷たい気がして凹みます。
もう会社を辞めてしまった方がいいのでしょうか?
頑張らない勇気

「うつ病」と診断され、辛い思いをされている方に唯一して欲しいことがあります。
それは「頑張らないこと」です。
今のあなたは、頑張って、頑張って、限界を超えるまで頑張ってしまったために心が壊れかけているのです。
だから、これ以上頑張らなくてもいいんです。
支えてくれる周囲に感謝することは良いことです。
ですが、「悪いな」「申し訳ない」とは事あるたびに思わなくていいんですよ。
周囲がアナタに回復以外の何か期待していたとしても、応える必要はありません。
応えることができないからと言って、自己嫌悪に陥らなくていいんです。
インフルエンザで高熱が出ているのに、100mを全力疾走しろと言っているようなものなのですから。
周囲の冷たい視線が気になったら、今は病気で「あらゆることがネガティブに見てるんだ」程度に思うようにしましょう。
病院の診察やカウンセリングでは、自分の気持ちを素直に伝えること。
自分の事だけを考えることが、回復につながるんだと認識してください。
ご家族とは同居している方は、一緒に病院に行って、医師から病気について説明を受けてみてはいかがでしょうか。
病状の辛さを家族に理解してもらえないことも、大きな負担になっています。
あなたが置かれている状況や対処法などを一緒に聞いてもらうことで、少しでも病気への理解を深めてもらいましょう。
休職の道を模索する

うつで仕事を休みがちになっていると、「退職」の二文字がよぎることもあるでしょう。
でも、病床の身で進退について考えることはやめましょう。
うつの時のセオリーとして「闘病中は重要な決定をしてはいけない」というものがあります。
今は冷静な判断が下せる状態ではないんです。
どうするか考え悩むことであなたへの負担が増え、病気を悪化させることにもつながります。
今は考える時ではなく、休む時なのです。しっかり休んでから結論を出すことはできないでしょうか?
会社に「休職制度」があるか、就業規則を確認してみましょう。うつ病の場合、1ヶ月程度の休職が一般的です。
もし、制度自体がなくても、医師の診断書に基づいて休職できないか?上司に相談してみましょう。
休めない、再発の危険がある職場ならば

・会社に休職制度がなかったり、取得が認められない
・復帰しても、うつ病になってしまった原因が解消できない
病状が悪すぎる場合は、退職を考えてもいいのかもしれません。
でも、一人で考えて決断することは避けてください。家族や恋人、主治医に相談するのも良いでしょう。
客観的な意見を聞いたうえで、この先どうするか?決めてくださいね。
もし、会社を辞めようと決断したら退職代行サービスを使ってみてください。
退職というのは、どんな状況だとしても上司に言い出しにくいです。かなり勇気がいります。
なかなか言い出せなくて、ズルズルと働いてしまうというのは時間の無駄です。
退職代行を使えば、第三者があなたの代わりに退職を申し出て、上司と話を進めてくれるので、すんなりと辞めることができますよ。
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ちょっと悲しいかもしれませんが、あなたが辞めても会社は大丈夫です。
会社のせいにせず、辞めたいなら辞めて新しい仕事を探してみてください!
ちなみに、
今回の相談者Tさんの場合、復帰しても原因となる先輩が在職し続けるために、病状が落ち着いてから転職相談に訪れました。
担当コンサルタントから、求人募集している会社の社風や募集の背景などの情報を聞いて、仕事量の分配や指導がきちんとされる職場へ転職できました。
あなたも病気を克服し、これまで以上に輝ける職場に出会えるといいですね。