「この仕事を続けていていいのか?」
実はある調査で、20代後半社会人の
約77%の人が「現職に不安がある」
と回答している。
今回は、ある程度キャリアを積んだ彼らが、仕事で何に不安を感じているのかをまとめてみた。
現職に不安を感じるようになったきっかけは
日頃から心の奥で燻っていた何かが、はっきり形を成してきたきっかけは何だったのだろうか?
・昔の知り合いに会ったとき
・SNSで知り合いのリア充な近況を知ったとき
一番多かったのは、「身近な人との差を知ってしまったとき」だった。
学生時代は一緒にバカなことをやっていたのに、久々に再会したらキャリアも年収も差が付いていたことを知って、落ち込むパターンだ。
他にも、
・新製品の仕様について、後輩にフォローされたとき
・会話についていけなかったとき
・やりがいが感じられないとき
・お金の為だけに働いていると気付いたとき
・同期で残っているのが、自分だけになったとき
・赤字続きの企業業績を見たとき
・上司の年収の低さを知ってしまったとき
などに、このままでいいのか?と不安を感じたようだ。
現職に不安を抱える理由として挙がったのは
【やりたい仕事ではない】や【自分に向いている仕事やしたい仕事がわからない】といった理由も一定数見受けられたが、中には
【現職や会社に将来性を感じない】
【今の会社ではキャリアパスが限られている】
といった深刻な理由も含まれていた。
業績の悪化や産業的に衰退が予想される業種や職種に従事している20代社会人が、このまま続けても大丈夫だろうか?と不安を抱えていることが分かった。
ちなみに、「キャリアパスが限られている」と答えたのは、圧倒的に「女性」だった。
「どこまで昇進できると思うか」という問いに対して、最も多かったのは、
男性:部長クラス 女性:主任クラス
部長クラス以上に昇進できると考える男性は約36%だったのに対し、女性はわずか10%程しかその可能性がないと考えていることが分かった。
労働時間はほとんど変わらないのに、昇進の可能性が低いことは、仕事を継続するモチベーションにも結びついており、
「現職で転職を考えたことがあるか?」という質問に対して、少しでも考えたことのある人の割合は、
男性の60%に対し、女性は70%以上。
しかも「現在進行形で考えている」女性の割合は、男性よりも10%近く多いそうだ。
現職に不安を抱える理由 第2位は
【専門知識やスキル不足】
仕事が上手くいかないと感じている人の多くが回答したのが、知識やスキル不足。
回答者全体の約20%が自身の力不足や勉強不足が原因で、このままでいいのか?と不安を感じている。
また、中には、
自分の仕事が誰にでもできる仕事
だと思い、やりがいを感じなくなっている回答者もいた。
知識やスキル不足は、自身が努力することで、ある程度は改善できる理由だろう。
今の仕事に直接貢献するものでなくても、勉強しておいて損はない。
習得する内に、現職に物足りなさや更に上のオペレーションに挑戦したいと考えるようになった際に、きっと新しい道を切り開く力になってくれるだろう。
現職に不安を抱える理由 堂々の第1位は
【現職の給与が安いから】
約半数の人が、現職の給与額が原因で、現職に不安を抱いていることが分かった。
サンプルの月収は様々だが、特に
年収400万円未満
の層が多くが不安を感じる理由として回答していた。
ある調査によると、20代社会人の約70%が年収400万円以下。
これから結婚して家族を持とうにも共働き前提。
しかし出産でパートナーが職場離脱すると、生活が逼迫する可能性がある。
さらにマイホーム購入や子供の学費など、年収の低さがネックで躊躇してしまうこともある。
昨今の晩婚化や非婚化、少子化の原因は、まさにここにあるといえる調査結果になった。
ちなみに同調査で、30代の年収400万円以下の割合は、35%。
その分、中央値も20代:320万から30代:420万へ、約100万円アップしていた。
アナタの会社のキャリアパスはいかがだろうか?
30代以降に年収アップが望めるのならば、残るという選択もアリだろう。
しかし、年齢や役職が上がっても、年収アップが望めない環境ならば、考え物である。
特に結婚の予定がある方は、パートナーとも意見を共有して、今後どうするかを一考してみてはいかがだろうか?
今回のデータの中にアナタの仕事に対するモヤモヤの原因はあっただろうか?
少しの努力で更に道が開けるものならばよいが、会社の構造的な部分がネックの場合はこのまま続けて得るものがあるのか?よく考えてもらいたい。
ある程度社会経験を積んだ20代後半。
転職市場においては、一番需要のある年齢である。
特に女性は「29歳」と「30歳」の価値格差がとんでもなく大きい。
自分のライフプランを叶えたいのならば、今が考え時である。
現在の会社を続けていいのか迷っている人は、ぜひこのタイミングで動き出しましょう!
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