心機一転、新しい職場でがんばっていこう!と転職をしたけれども、自分が思ったような職場ではなく馴染めない・・・ときにどうしますか?
「辞めたい」と思うでしょうが、転職をしたばかりでは、すぐに辞めていいのかを悩むことでしょう。
ここでは転職をした後にすぐに辞めたいと思った時に具体的にどのように動いたらいいのかについてお話をしていきます。
転職後すぐに辞めたいと思った時には
面接や病院見学などで一度は施設へ出向いているはずなので、なんとなくの雰囲気は分かっているはず・・・
だから転職で失敗なんてするはずない!なんて思って就職をしても・・・
甘いです!
実際に働いてみないとわからないことは山盛りあるんです。
配属をされた部署の雰囲気も実際に入職をしたら変わって見えます。
外から見る職場と実際に中から見る職場は違いますもんね。
転職後に辞めたいと感じやすいことを挙げていきます。
①システムについていけないと感じる
たとえば電子カルテではなく手書きだった、もしくはその逆の場合もあります。
システムの古いものでは不便に感じますし、今までがアナログだったら新しい環境、業務に慣れなくてはいけない上に新しい機械の操作を覚えるのは想像以上に大変です。
②お給料に納得がいかない
聞いていた金額よりもお給料が低かったり、最初は夜勤も少ないでしょうから生活に響くほどの少なさだったり(経験者は語ります。これ切実)、人事考課という名の下の謎の給与体制でびっくりするほどの額のボーナスだったり(10万いかなかったボーナスありますよ、満額です)「やってられない!」と思うこともあるでしょう。
③希望の部署でなかった、聞いていた条件とは違った
もちろん希望の部署に行けなくてモチベーションが上がらなかったり、入職前に聞いていた話と違うことがボロボロ出てくるということもあります。
悲しいかな、入ってもらえばこちらのもの、的な考えがあるんですよね。
④人間関係や雰囲気が合わないと感じる
そして一番見えにくい人間関係は特に辞めたいと考える大きなきっかけになりますよね。
シフトによって会う人がバラバラなことが多いので波もあるでしょうが、現場の雰囲気に馴染めないと感じることも珍しいことではありません。
転職をしたあと辞めたいことを伝えるならいつ?
転職をして、すぐに辞めたいと感じやすい項目を挙げていきました。
これらは転職、つまり今までの経験と比べられるものなんですよね。
初めての就職であれば「こんなものなのかな?」と思いがちですが、経験があるからこそ分かることはたくさんあります。
こんなすぐに辞めてもいいのかなと悩むかもしれません。
そこで時期を決めて見極めていきましょう。
具体的には「半年から一年」様子を見ることをお勧めします。
このくらいの時間で見極めていくことが次へとつなげていけるための大事な期間で、キャリアを積むことと次の転職先を探す準備期間にもなるんです。
ただし「入職後のミスマッチと人間関係に限っては、試用期間が終わる前入職をして1か月経ってから」伝えてもいいでしょう。
「時は金なり!」です。
退職の希望を伝えたら部署異動や勤務体制などを考慮してもらったとか人間関係は、慣れて行けば馴染めることもあるでしょう。
しかし残念ながら、聞いていた雇用条件と違ったり人間関係でいじめにあったりということは、待っていて解決をすることはあまりありません。
我慢をすることを選ぶ人は多いのですが、結局自分の人生に病院は責任を取ってはくれませんし、だらだらと不満を抱えて長く続けることが自分のキャリアにとっていいものになるかというと時間だけを重ねることになりがちです。
たとえば短いキャリアでも、学ぼう、経験を積もうという意識で働くと時間は短くとも吸収できるものは多いのですが、何年経っても学ぶ意識のない人はいわゆる「使えない人だけれど長くいる先輩」となってしまいます。
また次に転職を考えるときに。自分に何が出来るかと言われたとき、言葉に詰まってしまうことになります。
転職をするときには前職でどんなことを学んだかはよく聞かれるところですので、アピールをするところもなくなってしまうんですよね。
我慢をしてブラックな病院で働き続けて、身体や心の健康を壊してしまうと看護職として働くこと自体難しくなったりと元も子もありません。
納得のいく働き方をするためには次へとつながるように時期を考えて辞める方向に動いていくことも必要なことです。
すぐに辞めたらキャリア的には不利になる?
どのくらいで辞めるかにもよりますが、履歴書の経歴も増えるし、こらえ性のない人なのか?などネガティブな印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
ただし、それを活かすかは自分次第です。
わたし自身、長いもので約三年で、だいたいが一年から一年半で転職を繰り返しています。
キャリア的にマイナスになるだろうなと始めは思っていましたが、現在では「外来、病棟、科も小児や産婦人科から検査部門、救急まで経験があります」とアピールに使っています。
こうした経験があることが今では転職先を探すときの選択肢の幅が広がりますし、面接のときにも「色々なところを経験しているから柔軟に対応出来ます」というひとつの強みにすることも出来ています。
すぐに辞めるとしても次を考えた転職活動をしていくことでキャリアの短さは強みに変えて行くことが出来るんですよ。
実際に病院の規模や様々な科を経験することによって、自分に向いているところや好きだなと思える分野が見えてきますし、そうすると転職活動もむやみやたらにする必要もなくなりますし、情報に踊らされることもなくなっていきます。
もう、すぐには辞めない!転職を失敗しないために出来ること
すぐに辞めることを活かすには自分次第というお話をしてきましたが、そうは言っても出来ることならば長く続けられるところで経験を積んでいきたいとも思うでしょう。
そこで転職に失敗をしないためにいくつかのコツをお伝えしていきます。
コツ①自分が仕事に求める優先順位をはっきりさせる
自分が仕事をする上で何が大切かを挙げて、優先順位を付けていきます。
・いろんな部署で経験を積みたいのか
・規模の違うところで経験を積みたいのか
・生活のために融通の利くところがいいのか
・夜勤がないところがいいのか
・スタッフが少ないところがいいのか
などあると思います。
わたし自身は子供が好きではじめは小児科を選び、次に働いたところが小児科と産婦人科で、もっと幅広い分野の患者さんとの関わりも学びたい、夜勤も出来るうちに経験を積んでおきたいと思い転職をしました。
その後も転職を続けましたが、「自分が経験をしたい部署、納得できるお給料、環境」と優先順位をつけていたおかげで最終的には満足のいくところで働くことが出来ました。
大切なものの中でも譲れないコレ!というものをはっきりさせておくと失敗をしにくくなりますし、すべてが満足が行く職場というのは巡り合うのも難しいものですが、ほかが少し不満があっても一番大事にしていることが満たされていれば続けていく原動力になります。
コツ②自分を責めない
これは案外難しくて、みなさんここが出来ないために我慢をしてしまいます。そして結果、身体や心の不調をきたしたり諦めてしまったりしてしまいます。
どうせならば自分が納得のできる職場で働きたいですよね。
でも、一回で自分にぴったりの職場に出会えることは稀ですし、長く続けることだけがすばらしいわけではありません。
自分にとって違和感を感じる職場は長く続けるよりも、次の職場へいくことを考えたほうが視野も可能性も広がります。
すぐに辞めてしまったとか長く続けられない自分はダメだなんてことはありませんので自分を責めすぎないようにしましょう。
コツ③自分の好き嫌いを知る
看護師の働ける分野はたくさんあります。幅が広いからこそ自分の興味の持てる分野とそうでない分野があると思います。そこをしっかりと自分でわかっていないと「なんとなく嫌だな」で、すぐに辞めることを繰り返してしまいます。
自分が好きで興味を持てる分野と嫌な分野を理解しておくことで、満足のいく職場を探すことがよりしやすくなります。
コツ④転職をするときに自分の過去を隠さず伝える
自分だけが理解をしていても周りがわかっていなければ、チームであったり組織で働く上で歯車の一つとなってしまいます。
・希望の部署がある
・人間関係で辞めた
・条件に合わない職場だったので退職をした
ということは伝えておくことで、部署を配慮してもらえたり、キャリアアップのチャンスをもらえたり、勤務を融通が利くように交渉をすることが出来たり、条件を無下に変えられたりといったことを避けることが出来ます。
まとめ
すぐに辞めたいと感じた時に辞めたいと伝える時期は半年から一年は様子を見ることをおすすめします。
ただし、就職時の条件が違ったり人間関係が悪い場合は、試用期間が終わる頃、働いて1か月を過ぎた頃に伝えることがいいです。
我慢をしても解決をしにくいことであり、時間は戻りません。
すぐに辞めるとキャリア的には不利になりがちですが、自分次第で活かすことが出来ます。
とはいえ、何も考えずに辞めてしまうと「辞め癖」が付いてしまいます。
転職を繰り返さないためにも、
・自分が仕事に求める優先順位をはっきりさせる
・自分を責めない
・自分の好き嫌いを知る
・転職をするときに自分の過去を隠さず伝える
ことを気を付けてみてくださいね。
転職は、働いてみないと分からない部分もあります。この記事を読んでいるあなたは痛感したかもしれませんね。
次の転職は納得のいくものに出来るよう、あらかじめ集められる情報は集めておくことがポイント。
そのために、看護師の転職サイトを利用してみてください。
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
自分が満足がいく職場で働き続けていけますように^^