
病棟での緊張感や不規則な勤務など、看護師の仕事はハードです。看護師として働いていると、1度や2度は辞めたいと思ったことがあると思います。
特に、まだ仕事に慣れていない新人看護師ならなおさらです。
でも、看護師になって半年しか経っていないのに、辞めても大丈夫なのか不安になりますよね。転職したいと思っても、なかなか勇気がでないという人もいると思います。
そこで今回は、
・なぜ看護師が半年で辞めたくなるのか?
・すぐやめても職場は見つかるのか?
について紹介します。
看護師を半年で辞めたくなる理由

つらい実習や国家試験をクリアして、やっと看護師になれたと安心するのもつかの間、就職するとさらに厳しい現実が待っています。
「たった半年で辞めたいなんて、私だけかな?」と不安になる人もいるかもしれませんが、実は意外と多いです。
日本看護協会の調査によると、2016年度の新卒看護職員離職率は7.6%で、ここ5年間は横這いで推移しています。特に新卒は、都市部や小規模病院で離職率が高い傾向にあるようです。
(参考:日本看護協会 看護職員の離職率 )
看護師になって半年経つと、がむしゃらに頑張ってきた時期を抜けて、気持ちがゆるむときです。色々な業務を経験して、徐々に責任を負うことが増えていく時期でもあります。
では、具体的にどのようなことで辞めたいと思うのでしょうか?主な理由をまとめてみました。
・学生時代に学んだことが生かせない
大学や看護学校では、座学や実習を通して看護師に必要なことをたくさん学びますが、看護師になってすぐに生かせるわけではありません。実習では、患者さんの日常生活の世話がメインで、医療処置はほとんど経験しません。
病棟に配属される前に、新卒看護師を対象に事前研修が行われますが、実際には病棟で働きながら学びます。学生時代や事前研修とは違い、病棟では時間や他の患者さんのことを気にしながら業務を行うので緊張感が違います。
すると、練習ではできていたのに患者さんを前にするとできないということが起こります。このようなことが続くと、「自分は看護師に向いていないのではないか」と思い辞めたくなります。
・交替勤務に体がついていかない
入職して半年が経つ頃には、少しずつ夜勤が始まります。夜勤は日勤と業務内容が違うので、覚えることがさらに増えます。
生活リズムが不規則になると、疲れがなかなかとれなくなります。なかには、食欲不振や不眠など体調を崩してしまう人もいます。
さらに、体の不調が精神的な落ち込みにも繋がり、仕事に行きたくないと思う原因になります。
・人間関係が悪い
退職理由に、人間関係を挙げる人は多いです。入職してすぐはプリセプターにつきっきりで教わり、徐々に他の先輩とも関わっていきます。
新人なので、失敗することはありますし、1回で全て覚えられるわけではありません。このようなときに先輩看護師から指導を受けますが、なかには感情にまかせて怒る先輩もいます。
さらには、先輩看護師によって指導内容が違うのでどうしたらいいか分からないということもあります。
看護師は女性が多いので、陰で悪口を言われたり、嫌がらせをされた経験のある人も少なくないようです。このようなことが続くと、看護は好きだけど職場が嫌いという状態になり、転職したくなります。
【退職したいけど不安…迷うのはなぜ?

退職したいけど踏み切れないという人は、どのようなことで悩んでいるのでしょうか?ここでは退職を迷う理由をピックアップし、それぞれの現状と私なりの考え方を紹介します。
・周りにどう思われるか不安
日本では、就職したら同じ職場で長く働き続けることが素晴らしいという考え方があります。最近では転職する人も多いですが、このような考え方は今でも残っています。
せっかく看護師になれたのに、半年で辞めたら「やる気がない」と周囲から思われるかもしれないという不安があります。一緒に就職した同期は頑張っているのに、自分はできそこないだと自己嫌悪に陥る人もいるかもしれません。
しかし、周囲は自分が思っている以上に何も思っていない可能性が高いです。何より大切なのは、自分の気持ちです。
・新しい職場が見つからないかもしれないという不安
募集要項をみると、「病棟経験3年以上」など条件がある場合があります。職場側としては、即戦力となる経験者を採用したいためでしょう。
看護師になって半年というと、まだ基礎しか経験していない状態です。これではどこも雇ってくれないし、入職したとしても使いものにならなくて結局苦労するのではないかと不安になる人がいます。
でも実際には、未経験歓迎の職場も多くあります。看護師不足の現代、とにかく看護師にきてほしいという職場も多いです。
経験豊富な看護師に比べると職場は限られるかもしれませんが、転職先が見つからないということはありません。
・転職してもまた辞めてしまうのではないかという不安
「1度辞めると、辞め癖がつく」という言葉を聞いたことはありませんか?これを恐れて転職を迷っている看護師もいます。
実際、私も看護師になってから半年で退職しました。しかし、次に入職した職場では7年間も働き続けることができました。
新しい職場は、大変なこともありましたが人間関係が良好でした。転職するとき、何が嫌で転職するのかをはっきりさせて、それが解消できるような職場を選べば、辞め癖がつくことはないと思います。
すんなり辞められる?新人看護師が退職する方法

辞めたいと思ったときに、悩むことのひとつが、辞めることをどのように上司に伝えるかです。そして、上司がどんな反応をするのかも気になります。
入職して半年の人が辞めたいと言った場合、おそらく引き留められます。
「まだ半年でしょ!」
「新人なんだから、怒られるのは当たり前」
など、辞めたいと思うのは誰でも同じなんだからもっと頑張りなさいと言われる可能性が高いです。
病院側も、貴重な新人さんに辞めてほしくないので必死です。ここで退職を諦める人も少なくありません。
・「退職届」を出す
どうしても退職したい場合は、何を言われてもいいという覚悟と、絶対に辞めるという強い決意が必要です。なかなか辞めさせてくれないときは、退職届を出す方法もあります。
退職届とは、職場に退職の強い意思を示す書類で、上司が何と言おうと辞めることができます。民法で定められており、退職届を出してから2週間で退職になるので、就業規則よりも強い効力があります。
似ている言葉に退職願がありますが、退職願は退職したい旨を伝える書類で、その後上司が了承しなければ退職できません。しかし、できるだけ穏便に退職したい場合にはおすすめできないので、退職届は奥の手として使う方が良いと思います。
・体調不良を理由にする
上司もやむを得ないと納得してくれるのは、体調を崩している場合です。不眠や食欲不振など初めは身体面に不調が現れることが多く、次第に精神的な落ち込みが出てきます。
・わけもなく涙が出る
・日常生活すらもやる気がおきない
という方は要注意で、病院を受診した方が良いです。
悪化するとうつ病になる可能性もあります。医師から診断書をもらって休職し、それでも回復しないときは退職しましょう。
新人でも大丈夫!おすすめの転職先

・研修をしっかりしてくれる職場を選ぶ
初めに研修をしっかりしてくれる職場を選ぶと、不安を最小限に抑えて働くことができます。なかには、中途採用に積極的で研修制度が充実している職場もあります。
募集要項に
・未経験歓迎
・研修制度あり
などと記載されている職場を選びましょう。
・派遣で働いてみる
どんな職場が自分に合っているのか分からない人には、派遣で働く方法をおすすめします。
派遣での仕事は1日のみの場合が多く、訪問入浴やデイサービスなど介護系の仕事もあります。医療処置が少ない職場だと、経験は問われません。派遣で働くときに気になるのが社会保険ですが、一定の条件を満たせば加入できます。詳しくは派遣会社に問い合わせしましょう。
・全く違う業種を経験してみる
看護師の資格を取得したからといって、ずっと看護師を続ける必要はありません。看護師自体を辞めたいという人は、退職を機に違う業種を経験してみるのも良いと思います。
私の知り合いに、看護師を辞めてピアノ講師として活躍している人がいます。1度看護から離れると、またやりたくなるかもしれません。そのときに改めて職場を探しましょう。
身体を壊すまで我慢する必要はない

看護師になって半年で辞めたいと思うのは、珍しくありません。そこで頑張るのもいいですし、退職するのもアリだと思います。
看護師免許はなくなりません。そして、職場はたくさんあります。まずは、どんな働き方をしたいのか?を考えてみましょう。
今の職場はツラいが、看護師としてもう少し働いてみたいなら、働きやすい職場を探してみてください。
どうやって探すの?と思うでしょうが、大切なのは求人広告の内部情報を調べること。入職後にミスマッチがなければ、すぐに辞めたい!と感じることが減りますから。
そこで利用してほしいのが看護師の転職サイト。実際に働いている看護師さんにアンケートを取っているので、常に最新の情報を教えてもらえるんです。
半年で辞めたとしても、大丈夫。求人はたくさんあるので、あなたに合った職場を紹介してもらえますよ。
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
辞めることは悪いことではありません。身体を壊す前に、逃げることの方が大切ですから。