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バス運転手を辞めたい!次を考える3つのステップ

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「バスの運転手さんになりたい」
いつの時代も、子供に人気の職業である「バスの運転手」ですが、好きだけでは続けられない現実がありました。

バスの運転手という仕事が過酷と言われるのには、公共性が高く、人の役に立つ職業であるがゆえの苦労があります。

今回は、バス運転手の「仕事内容」や「年収」、「辞めたいと考える理由」についてまとめてみました。

 

バスの運転手は、長時間労働

バスの運転手といっても、「路線バス」、「長距離バス」などの様々な種類があります。
1路線自体の長さは異なりますが、実は「拘束時間が長い」という点はどちらも変わりがりません。
バスの運転手の仕事は、多くの場合で「交代シフト制」です。
早番、遅番の二交代制であることが多く、生活のリズムが整いづらいというデメリットがあります。
しかし、中休と呼ばれる、日中の勤務と勤務の間の自由時間があるシフトの場合は大変です。

バスの運転手を苦しめている「中休み」制度

バスの運転手業界は、運転手の高齢化や人手不足が深刻な職種の1つです。
少ない人員で路線を運営していくためには、各路線を運転手一人で回すことが求められます。
でも、運転手一人で終バスまで回そうと思うと、とんでもなく長時間労働になっていまします。

それを避けるために導入されいるのが「中休み」です。
中休みは、朝夕などの込み合う時間を以外に設けられた「自由時間」の事です。
自由時間ですので、次の勤務までは何をしてもいいのですが、その時間は「無給」になることが多いです。
自由時間といっても、次の勤務があることで拘束されていることには変わりまりません。

長時間労働で肉体的にもつらいですし、精神的にも拘束されているというダブルのつらさに、バスの運転手は晒されている労働環境にあります。

法律的にはOKな働き方なのかもしれませんが、長年バスの運転手をやっていくことを考えた時に40代、50代になっても続けていくことができるかといった視点で考えてみる必要があるでしょう。

 

給与のベースアップが望めない

バスの運転手の年収事情

厚生労働省が発表した調査賃金構造基本統計調査によると、バス運転手の平均年収は、約440万円と言われています。
だいたい370〜560万円の間で推移しています。
月給にすると、26〜35万円といったところでしょうか。

バス会社には、民間と公営の2種類があります。
《民間バス会社》
・400〜470万円
夜行バスの運転手の年収が高い。
《公営バス会社》
・路線バスでも440万円以上

公営バスの方が、若干年収が高めとなっています。

バスの運転手は、勤続年数が長くなるにしたがって基本給がアップします。
勤続10年を超えたあたりから、年収500万円が見えてくるという運転手もいます。
また、担当路線によっても手当や給料が変わってきます。

バスの運転手の給料は、男女格差も大きい

次に男女別の給与格差についても見ていきましょう。
40代運転手の男女それぞれの平均年収は、
男性運転手の場合…約380万円
女性運転手の場合…約290万円

勤続年数の違いもありますが、男性運転手と女性運転手とでは100万円近い差が開いています。

最近では女性の運転手も徐々に増え、接客面の良さがメディアに取り上げられるなど認知度と注目度がアップしています。
給与格差を狭めていくことも、今後も運転手を確保していく上での課題だと思われます。

バスの運転手の給料は、地域格差も大きい

バスは日本全国に展開している交通機関です。
しかし、地域によってバスの運転手の年収は大きく異なっています。

バスの運転手の年収が高い都道府県トップ3
・東京都…616万円
・大阪府…528万円
・愛知県…484万円
福岡県、広島県、岡山県などが続きます。
逆にバスの運転手の年収が低い都道府県は、
・佐賀県
・宮崎県
・沖縄県
の352万円でした。

給与アップが望めないのは、バス利用者の減少が一因

バスの運転手の収入の一部は、バスの運賃から賄われています。
しかし、近年、地域によっては路線バスの利用者が減少し続けている路線があります。
さらに民間バスと公営バス、民間バス会社同士の住み分けが難しく廃線になったバス路線もあります。

高齢者をはじめ、幅広い利用者のライフラインの1つでもあるバスですが、路線を維持するために運賃の値上げに踏み切らなければならないといった厳しい状況が続いています。

そうなると顧客離れが一層深刻になるという負のスパイラルに陥ってしまうケースもあります。

こうした社会情勢から、バスの運転手の年収がアップしづらくなっています。
家族がいるバス運転手にとっては、将来に不安を覚えて辞めたくなってしまう方もいます。

 

バスの運転手は、運転だけをしていれば良いわけじゃない

大きな車を運転することが好き。
バスという乗り物が好き。
そういった理由でバスの運転手を志した方にとっては、運転手の仕事は他では叶えることができない、最良の職場と言えるでしょう。

しかし、バスの運転手という仕事は、運転だけをしていれば良いというものではありません。大型車両を運転するトラック運転手などと比較して大きく異なる点は、老若男女問わず「接客をしなければならない」という点です。

そう、バスの運転手は「接客業」なのです。
顧客からバスの運行状況や路線、運賃や道案内をはじめ、丁寧な対応が求められます。
介助が必要な乗客がいれば、荷物やベビーカー、乗客自身を抱えて乗降させなければなりません。
安全運行を妨げたり、他の乗客に迷惑が及ぶ行為をしている乗客には、注意をしなければなりません。
荒天や交通事情で延着しようものなら、クレームを入れてくる乗客もいます。
致し方ない理由であるにもかかわらず理不尽な要求をしてくる乗客に対しても、冷静に対応することが求められます。

もし、顧客が望む対応ができていない場合は、クレームとして本社に連絡が入ります。
クレームは査定にも響きますので、愛想の良い対応ができづらい人にとっては、つらい職場になるかもしれません。

色々な人が乗降する乗り物だからこそ、運転技術以上に接客力の方を重視するバス会社もあります。
実際に採用する際の条件には、「高いコミュニケーション力」だったり、「人間性」といったヒューマンスキルがあるかどうかといった点を挙げているバス会社も存在しています。

輸送業界の中でもバスの運転手は特に、接客力が求められます。
運転だけしていたい方は、もしかしたら他の輸送業の方が精神的に楽に続けられるかもしれませんね。

 

残業や急な休日出勤で、バスの運転手はヘトヘト

バスの運転手は残業が多い

人手不足が叫ばれる現在の日本ですが、バス業界も例外ではありません。
慢性的な人員不足のため、今いるメンバーで運行本数を確保しなければなりません。
しかし、バスには天候不順や事故発生で渋滞することが避けられません。
決められた本数を走らせるためには、「残業」が必須となってきます。

残業ありきのバス会社は危険

バスの運転手の残業が常態化することには、別の理由もあります。
・運営会社が、「最低の人員数しか雇用するつもりがない」方針である
・最初から、路線の時間設定に無理がある
などです。
どちらの場合も、長時間残業することが前提で採用が行われてしまうことになります。
中には、採用時に残業がどの程度あるか?の説明を全くしなかったり、残業代を支払わないという悪質なバス会社も存在します。
もしバスの運転手を目指すのであれば、ブラックバス会社に関わらないためにも、路線図や時刻表を調べて、タイトな時間設定になっていないかなどをチェックしておいた方が良いですよ。

突然の休日出勤が多すぎる

もし、自分が休日の時に誰かが休んでしまったら…。
その路線は穴が開いてしまいます。バスの路線や運行本数は、厳守するように決められているため、誰かが代理運行をしなければならなくなります。
バスの運転手は休日に突然呼び出されて、終バスまで運行させられることがあります。
ただでも休日数が少ないのに、残業続きや休日出勤ばかりでは十分な休息を取ることもできませんよね。

バスの運転手は、たくさんの乗客の命を預かる、責任重大な仕事です。
それゆえに毎時間、安全運航を心がけなければなりません。
でも、長時間残業や休日出勤ばかりだと、健康管理にも支障が出ますよね。

長時間運転や慢性的な過労が原因で起きたバス事故は、数多くあります。
アナタ自身が事故の加害者にも、被害者にもならないために、労務管理がずさんなバス会社からは早く脱出することをオススメします。

 

「乗客の人命を預かる」というプレッシャーが大きすぎる

運転手という仕事の中で、「バスの運転手」は顧客を乗せて走ることが求められます。
路線バスにしろ、高速バスにしろ、ライフラインを支える重要な交通網です。
満席にしろ、少人数にしろ、顧客の命を預かっていることには変わりありません。

そのため、運行を控えているバスの運転手は
・アルコールを摂取しない
・睡眠時間を確保する
などの安全対策が求められます。

出勤時に睡眠時間や体調チェック、アルコール検知検査を行った上で乗車しなければなりません。
普通のサラリーマンならば二日酔いで出社しても仕事をさせてもらえますが、バスの運転手はその日の勤務に穴を空けてしまうことになります。
安全のためには致し方ないのですが、ここまでプライベートを制限されるのは辛いものがありますね。

100%安全はない

自分がどんなに気を付けていても、相手の不注意で事故に巻き込まれることがあります。
完全に停止していない場合は、相手に非があっても、自分にもいくらかの過失をかぶせられます。
事故は査定の際に、マイナス評価になります。
貰い事故であっても、自分の評価が下がることを考えるとやってられませんよね。

健康管理やメンタル管理を求められるのに、給料が安い

これほどまでに、体調の管理や飲酒の制限、メンタル面の安定などが求められる仕事でありながら、バスの運転手の年収は決して高いとは言えません。

バスの運転手に憧れて入職したのに、心身共につらい業界の風潮が「バスの運転手を辞めたい」と思わせているのかもしれませんね。

 

バスの運転手の主な転職先は?

ここではバスの運転手が辛すぎて、他の仕事に就いた例をご紹介します。

給料が安い、接客がイヤな場合

顧客からのクレームや接客が苦手な運転手さんは、「トラックの運転手」に転職した方がいました。
トラックの運転手、特にトレーラーの運転手は高給が期待できます。
荷積み・荷卸しなどの作業が必要な会社もありますが、老若男女問わない接客を求められることは少ないです。

ただし、トラック業界は長時間運転や残業代未払いのブラック企業に遭遇することがあります。
どんな会社か?をしっかり調べてから、応募することをオススメします。

残業が嫌な場合

残業が多い職場が嫌な方には、「学校や病院などの送迎バスの運転手」がオススメです。
送迎バスの場合、運行する本数が路線バスよりも少なく、終バスが比較的早いというメリットがあります。

実は運転にはこだわりがない場合

自動車を運転することにこだわりがない方は、全く異業種・異職種の仕事をしてみるという方法もあります。
バスの運転手から営業職や事務職、販売職などに転職して、活躍されている方はたくさんいます。
「自分は運転の経験しかない」と思いこまずに、自分の可能性を広げてみてはいかがでしょうか?

 

バスの運転手が上手く転職するには

バスの運転手の仕事は、時間的な制約も多く、精神的にも辛い仕事です。
つらすぎて「辞めたい」と思っても無理はありません。

「辞めたい」のならば、次はどんなことをしたらいいかを考えていかなければなりません。
どうしたらいいか?迷っている間も、あなたの心や身体はどんどん疲弊して言っているのですから。

では、転職するならば、いつがいいのでしょうか?
転職しようと思い立ったのであれば、年齢が高いほどすぐに行動をスタートさせてください。
転職市場では、1歳でも若い方が市場価値が高いと言われています。

転職するにあたって、「どんな仕事に転職できる可能性があるのか?」や「どんなことから転職活動を始めたらいいか?」といったことが知りたくないですか。

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バスの運転手は人手不足が深刻になると、精神的にも、身体的にも負担がどんどん大きくなってきます。
もし無理をして病気になったり、事故に巻き込まれてしまっては本末転倒です。
今の職場より労働環境や給料の良い仕事は他にもあります。

「バスの運転手を辞めてしまったら、次の仕事はない」なんてことはありません。
これからのことも考えて、早めに色々な働き方を模索してみませんか。

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