厳しい実習や国家試験を突破し、ようやくデビューした新人看護師達。
しかし「白衣の天使」とは程遠い職場環境に、「辞めたい」と苦悩する新人看護師も多数います。
「新人看護師の2大悩み」を、現場の声も含めてまとめてみました。
悩み1 人間関係
●プリセプターが冷たい
・質問しても無視される
・連絡事項をわざと伝えてくれない
未熟なのは自分が一番分かっているが、本来指導すべき人間がその役割を十分に果たしていないことが原因で、関係が悪化しています。
「人間関係が悪くなる」という意見から、プリセプター制度を廃止する病院を出てきていますが、まだ時代遅れな研修方式を取り続ける病院も残っています。
転職する際は、その病院がプリセプター制度をとっているか?という点がポイントの1つになっています。
●集団で新人いじめ
「指導」という名のもとに新人をいじめるという話は、業界ではよく耳にするテーマの1つ。
・先輩のミスを自分のせいにされた
・根も葉もない噂を流された
「いじめ」を仕掛けてくるのは、プリセプターだけでなく、主任や師長、さらには医師といった、上司が主犯の場合もあります。
特に、「休憩室」や「ナースステーション」は、イジメの現場として目撃談が多く上がっています。
・ナースステーションの真ん中に新人が1人で立たされ、ミスを責め立てられていた
まさに公開処刑だった
・休憩室で別のチームのナースに、新人の悪口を言いまくっていた
閉鎖的な社会の病院。一般企業から見たら信じられない光景が日常になっている、とも言われています。
中には、人間関係が原因で半年も経たないうちに心身に異常をきたす新人看護師も出てくるそうです。
おかしいのは相手ですが、「相手は変えられない」のです。
この環境に染まるのが嫌ならば、職場から離れるという選択を考えても良いのではないでしょうか?
悩み2 労働条件と給与が見合っていない
・夜勤や長時間労働を強要される
それが原因でどんどん人が辞めていき、負担が大きくなるばかり
・サービス残業が多く、拘束時間が長い
・休憩が取れない
・定時で帰れたことがない
・勉強会や病棟会・委員会などで休日出勤が多い
不規則な勤務体系、人命を預かっているという重責のわりに、「給与が伴っていない」という意見が上がっています。
この傾向は新人看護師だけでなく、看護師全体に共通して言える「悩み」で、特に30代看護師への調査では、
・給与に不満がある…55.9%
・福利厚生制度に不満がある…51.2%
と過半数を超える人が不満を感じていることが分かります。
中には、介護職と同じ給与だったという例も…。
特に新人はスキルアップを要求されることもあり、時間外で勉強しなければならないことも多いです。
モチベーションを維持するために、待遇の良い職場を探すことも必要なのでは?
疲弊した状態では、いつか医療事故に繋がるかもしれない。
その前に、環境改善を図ることは悪いことではありません。
幸い引く手あまたの業界ですので、おかしいと感じたら他の職場を探してみてはいかがですか?
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!