20代の頃に地元で有名な学習塾に就職したんだが、そこがいわゆるブラック企業だった。
学習塾っていうのは、基本的には夕方から夜10時ごろまでが稼働時間と思われがちだが、実際は遅くても昼過ぎには出社しなければならない。
生徒が帰った後は、次の授業の準備や生徒の成績管理、果ては学費の入金状況の把握やクレーム処理などが待っている。
通常早くても帰宅は深夜2時過ぎ。
これが定期テストや夏期講習前などになると、2日完徹がザラになってくる。
入社してしばらく、月30時間まで残業代は支給されるはずだったが、教室長に経費削減と称して勝手に定時でタイムカードを切られていた。
こんな環境なので体調を崩すか、精神的に病むかで、人の入れ替わりが激しく、常に人手不足。
前任者は、カンニングをした生徒を注意したところ、モンスターな親が登場!
宿題を解いていればできるテストなのに、「カンニングしないと解けない問題を出す方が悪い」とご立腹。
あまりに非常識な対応に精神をやられ、出社拒否になったらしい。
俺も3年耐えたが、不整脈をはじめ身体が限界に近づきつつあった。
30を超えて体力的にも、金銭的にもやっていける気がしないので、転職することにした。
無事次の就職先が決まったのが、6月下旬。
夏期講習期間の退職は難しいと思い、先方にも9月入社で了承してもらった。
教室長には、退職届持参で8月いっぱいで辞めることを伝えた。
しかし、教室長からの返事は「生徒がいるのに、年度の途中で辞めるとか許すわけないだろ!」と。
目の前で、退職届をビリビリに破られてしまった。
その後、何度も退職届を提出するが、受け取りを拒否され続けた。
先にお伝えしますが、企業側が退職を拒むことはできません。
公民の授業で「職業選択の自由」って覚えていますか?
この原則により従業員が退職届を提出すると拒否できないことになっています。
にも関わらず、退職拒否!!
このまま退職すると「損害賠償請求する!」など脅しをかけてきそうだったので、俺の場合は、相手のツッコミどころを潰していくことにした。
まずは、「就業規則をよく確認する」
退職の項目に○ヶ月前までに退職の意思を示すという記載を探した。
ブラック企業の場合、就業規則を説明しない会社もあるが、世間一般的に考えて、大体1ヶ月が妥当なライン。
会社が規定した期間より前に辞意を示しているという点はクリアした。
だが、これで安心するのは甘い。
それでもどうしても受理されなかったので、俺の場合は、「配達記録付内容証明郵便」を利用するという最終手段に出た。
ブラック企業の場合、自己都合で退職したはずが、一方的に「懲戒解雇」にされるケースがある。
俺は、次の就職先に離職票を提出し、雇用保険を継続するつもりでいた。
なので、離職理由が「懲戒解雇」になっていると、非常にマズイ。
とにかく合法的に、自己都合で退職したという証拠を1つでも多く残しておきたかった。
「配達記録付内容証明郵便」は確実に配達してくれる等のメリットがあるが、文字数や改行数などに上限があるで、作成時は日本郵便のサイトで確認することをお勧めします。
(基本的な内容は普通の退職届と同様)
ここでのポイントもやはり、
「退職希望日が書類作成日から就業規則の手続き期間より上回っている」
という点。
あと、口頭ですでに伝えている場合は、伝えた日と人物名もきちんと記載しておくこと。
(伝えた日も就業規則の手続き期間より上回るように気をつけて!)
「配達記録付内容証明郵便」到着後の雰囲気は最悪だった。
「人間失格」だの「常識がない」だの毎日のように散々言われた。
それでも、俺の場合は、なんとか8月末に自己都合で退職することができた。
退職届の受取拒否について調べているとき、洗脳のように「辞めることはできない」と言ってくるブラック会社が他にもあることを知った。
そんな会社に拘束され続けている被害者に対して、声を大にして言いたい!
常識がないのは、退職拒否する会社の方。
ブラック企業を辞めることは「逃げ」じゃなく、自分を守ることだ!!
そんな会社と早く縁が切れることを祈りたい。
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退職で悩む人は、かなりいるようだ。
『どうやって退職をしたらいいのか?』
『次の求人を見つけるためにはどうすれば一番良いか?』
理想としては、
『スムーズに退職ができて、すぐに新しい職場が決まる』
これができたら、正直とても楽。
だが、現実はそう上手くいかず・・・
俺のように、退職時に手こずってしまう場合もある。
幸いにして、就職先がスムーズに決まったことは救いだった、と今でも思う。
入社日も調整済みだったので、ズルズルといかずにスパッと辞める決意ができた。
学習塾で深夜まで働きつつ、すぐに就職先を見つけることが出来たのかというと・・・
「転職エージェント」を利用したからだ。
転職サイトとは違って、利用者ひとりひとりに担当者が付く。
担当者が、希望求人を探してくれたり、面接や選考の日取りを調整してくれたり、内定後の給与・待遇面の交渉まで行ってくれる。
このサービスのおかげで、働きながらも次の仕事を探すことができた。
ちなみに、俺は「サービス残業ナシ」を重視し、その通りの求人を何十件も紹介してもらえた。
その中でも、職場の雰囲気が自分に合っている会社を教えてもらい、面接を進めた。
俺が利用した転職エージェントが、
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