助産師の仕事内容は?
妊娠から出産だけでなく、育児や母子の健康にまつわる管理・指導を行うのが助産師の仕事です。
具体的には、
・食事や運動について、妊婦の健康管理や指導
・産後の体調管理
・母乳指導やケア
・乳児の健康や生活指導
が主な業務内容です。
最近では、性教育についての授業や公演講師をしたり、家族計画についてのアドバイスを求められることもあります。
助産師の仕事で最も特徴的なのは、
正常分娩ならば、自身の判断で助産ができる
という点ではないでしょうか。
その気になれば、助産院を開業し、独立することもできます。
助産師の年収は?
ちなみに近年の助産師の平均年齢は、45.5歳。
平均年収は、約560万円です。
看護師全体の平均年収が470万円であることから考えても、年収が高いですね。
役職につかないと上がりにくい看護師の給与。
キャリアアップと年収アップが同時に図れる点で、助産師は非常に魅力が高い資格です。
では、助産師になるにはどうしたらいいのでしょうか?
助産師になるには
まず大前提として2つ。
助産師になるには、「看護師免許」が必要です。
そして助産師は「女性しか」なれません。
もし男性で興味を持たれていたのならば、残念ですが認定看護師など他の資格でのキャリアップをご検討ください。
さて、助産師になるには2つの道があります。
いづれかで国家試験の受験資格を取得してください。
・看護師免許と助産師資格を同時に取る
看護師資格をお持ちでない方は、「助産師過程のある看護大学に進学」し、受験資格を取得しましょう。
学内選考を潜り抜けると、4年目に助産師養成過程の単位を取得できます。
学内選考の定員は多くても10人程度なので、成績は常にトップレベルを維持する必要があります。
大変ですが、本来2校通わないといけないところを1校で賄えるので、学費が大幅に節約できるというメリットもあります。
・看護師資格を取得した後で、看護師資格を取る
すでに看護師資格を取得している方は、助産師教育機関で1〜2年学んで、受験資格を取得してください。
受験資格を取得できる機関は、
・助産師専門学校
・助産過程のある短大、大学、大学院
です。
これらの機関の募集人数は若干名から多くても40名まで。
しかも助産過程のある機関は、全国で34か所しかありません。
ゆえに競争倍率も、3倍から10倍と非常に高くなっています。
非常に狭き門なので、通える範囲の学校をいくつか併願で受験することをオススメします。
なお、助産過程の学費は1年過程で約150万円。
助産師になってしまえば回収できる金額ですが、入学から卒業まである程度まとまったお金が必要になることもお忘れなく。
働きながら学びたい
すでに看護師として働いている方が助産師を目指すには、1度辞めないといけないのでしょうか?
そうなると生活費も含めた準備が必要になってきます。
就業中の看護師が辞めないで助産師資格を取る方法はあります。
「助産師支援制度」といって、助産師資格取得を目指す看護師に給与や学費、一時金などを支給する制度のことです。
これは病院独自の制度になるので、支援内容の違いや実施していない病院もあります。
例えば、助産過程1年コースに合格した場合に一時金100万円を支給したり、奨学金支給、月収を保証してくれるといった内容を実施している病院もあります。
支給には条件がありますが、大前提として「資格取得後も継続して勤務すること」が求められます。
勤続年数によっては、奨学金の返還が免除になる病院もあります。
今、お勤めの病院にそういった制度がないか、一度確かめてみてください。
助産師の育成に積極的な病院を探すには
助産師になりたいけど、学費や生活費などの理由で、一旦看護師になった方もいらっしゃるでしょう。
でも助産師の仕事への情熱があるのならば、その夢は諦めないでください。
産科医の減少に伴い、助産師外来を設ける病院は増えてきています。
それに伴い、助産師の存在はより重要視されるようになってきています。
助産師の育成に積極的な病院に入職することでアナタの負担を少なくし、キャリアパスをつなげることもできるのですから。
「助産師支援制度」のある病院への入職を希望している方にオススメしているのが、
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「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
求人総数21万件以上の中から、助産師支援制度を実施していたり、助産師を積極的に採用している医療機関を紹介してくれます。
助産師教育機関によっては、病院からの推薦がないと受け入れてくれない所もあります。
助産師になるには時間も費用もかかります。
どうすれば一番効率よく助産師になり、活躍できるのか?
今後のキャリアプランを相談してみてはいかがでしょうか。