流動性の高い職業である看護師業界。求人数の多さが後押して人の出入りが頻繁にありますが、実は1年くらいで出戻ってくる看護師が多いのです。中には、何度も出入りを繰り返す人もいるとか…。
今回は
・看護師が出戻りをしたいと思う理由
・出戻りをしても大丈夫なのか?
・メリット、デメリット
をご紹介します。
出戻る理由は?
一度職場を離れたのに、「出戻り」を選択する看護師には2パターンあります。
1.結婚、妊娠、出産で離職した看護師
結婚、出産などのライフスタイルの変化にあわせて、看護師という職から離れることはよくあります。
夜勤をこなすことでパートナーとのすれ違いを避けるために、結婚を機に退職する看護師は本当に多いです。
たとえ続けたとしても子供を授かった場合、夜勤や不規則な勤務体系をこなしながらの育児は、周囲のサポートがあったとしても心身ともにハード過ぎることでしょう。
また、過度のストレスや長時間立ったままの姿勢、重い物を持つことが引き金になり、切迫早産・妊娠性高血圧症候群などの妊娠中の看護師のトラブル発生率は、他の職業よりはるかに高いとも言われています。
「切迫で休職、そのまま退職」というパターンも看護師にはよくあることです。
「労働基準法」の66条3項には、「本人からの申請があれば、深夜業をさせてはいけない」という規定があるにもかかわらず、夜勤を免除しない医療機関もあります。
2.キャリアアップや待遇改善を求めて離職した看護師
もっと専門分野に携われる職場や給料アップ、労働時間の短縮を求めて、他医療機関へ転職というのはよく聞きます。
しかし、いざ転職してみたものの、理想を叶えられないという現実にぶつかった場合に、元の職場への「出戻り」を考える方が多いです。理想が叶わないどころか、とんでもないブラック医療機関に転職してしまったという看護師もいます。
勤務中は近すぎで分からなかったけれど、比較する対象ができたことで、改めて前職の良さを認識したことが理由で「出戻り」を選択することもあります。
「出戻り」って受け入れられるの?
もし「出戻り」したいと考えた際に気になるのは、元の職場が受け入れてくれるのか?ということではないでしょうか?
率直にお答えすると、答えは「Yes」です。
よっぽど問題になるような辞め方をしたのならば別ですが、そうでない場合ならば、むしろ歓迎している病院が多いです。
なぜならば、採用側がまず危惧するstrong>「早く医療機関の雰囲気に慣れて欲しい」という点をすでにクリアしているから。
さらに
・オリエンテーションや研修などを行わなくても良い
・施設内の事情やスタッフを知っているので、業務がスムースに行える
という点から、即戦力になると考えられているからです。
出戻りの最短期間は?
出戻りをしたいと思ったものの「さすがに短すぎない?」などと、不安になることもあるかもしれませんね。
最短だと半年で出戻りをした看護師さんもいます。半年というのは短いです。一般的に就職、転職したら職場を見極めるために半年~1年は勤めて様子を見ることが大切と言われてます。
半年で見切りをつけるのは、決断としては早い方と言えますね。ですが、早いから悪いという訳ではありません。むしろ、ズルズルといくより決断は早い方が、時間が無駄になりません。
また、元々A病院にいて、B病院へ転職し、次にC病院に転職したけれど、やはりA病院に出戻りをしたいという看護師さんも多くいます。その場合でも、もちろんできます。
ただ、病院側の規則によりますので、今の職場を辞めてしまう前に、病院へ確認してください。
「出戻り」のメリット
・病院の環境、事情を知っている
・研修がいらない
・ミスマッチが少ない
元の医療機関に「出戻る」最大のメリットは、ずばり病院の事情を知っていること。
配属部署によっては仕事内容や裏事情も分かっているので、引継ぎがほとんどいらない、もしくはスムースに行えることが、転職活動をする上でも大きなアドバンテージになります。
医療機関側としても、アナタに任せられる仕事が沢山あり、結果的にキャリアアップにつながることもあります。
また、患者さんや医療機関のあるエリアの特性も分かっているので、全くの新規で採用された方よりも、より患者さんに寄り添った看護ができると期待されます。
特に3年以上の経験があり、比較的ブランクが短い看護師さんは、採用側からすると、とても魅力的な人材で人気があります。
「出戻り」のデメリット
一方、「出戻る」際のデメリットとして挙げられるのは、辞めた理由とどう向き合うのか?ということです。
例えば、
・結婚や出産で交代勤務が難しくなったという理由で離職した場合は、勤務時間をどうするのか?
・人間関係が原因で辞めた場合は、戻った後にどう対応するのか?
・給与面での不満があって退職した場合は、以前より下がるリスクもあるがどうするのか?
などが挙げられます。
しかも最もやっかいなのは、待遇交渉する人間(人事)をアナタは知っているという点です。知っているから言えること、言えないことというものがあるでしょう。
しかし、うやむやにしたり、納得がいかないまま我慢してしまうと、いずれ同じ理由でまた退職することになりかねません。
デメリットを解消するには…
相手を知っているだけにやりづらいというのならば、勤務条件や給与面などの交渉を第三者に任せることができるといいでしょう。
病院職の知識と理解があり、しかも高い交渉力と実績を持った存在として、看護師の転職サポートサービスをオススメします。
前いた病院だからと言って、侮ってはいけません。もちろん、試験は受けないといけませんし、面接で落ちることだってあります。
あなたがいない間に、雇用条件や職場環境がガラリと変わってしまっている可能性もあります。出戻りしたい病院に同僚がいれば良いですが、あまり突っ込んだ話を聞けない場合は転職サイトを利用してください。
転職サイト自体はたくさんありますが、中でも病院の情報に詳しく、親身な対応をしてくれると評判なサイトがあります。
【PR】親身な相談:レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
「今、職場を辞めたら人手足りなくて迷惑かけるな…」
「同僚から辞めないでねって言われたんだよね」
と思っていませんか?
ハッキリ言いますが、考えるだけ時間のムダです。
もし、病院側があなたに辞めて欲しくないと思っていたら?
あなたが辞めたいと思わないように、労働環境を改善するはずです。
例えば昇給したり、有給休暇を取りやすくしたり....
残念ですが、あなたが職場を辞めても迷惑はかからないってことですよ。
あまり考えすぎずに自分の働きやすい環境を探してください!
毎年10万人の看護師の転職をアシストしてきた経験豊かな専任コンサルタントが、アナタの条件交渉を無料で引き受けてくれます。
まずは、アナタが退職した理由や今後どういった勤務をしていきたいかをお伝えください。できるだけ有利な条件で復帰できるように、迅速に動いてくれますよ。